幸福になるには『君たちはどう生きるか』が必須?人生に役に立つ名言を解説!

2018年6月23日

ベストセラーの中に名作や名言が多くて魅力が豊富小説『君たちはどう生きるか』をお読みになったことはありますか?

2017年に漫画版が発売され、大人にも読まれるほど人気のベストセラー作品となりました。

『君たちはどう生きるか』はよく学校の先生が小中学生に勧める小説でありますが、幸福について気づかされる名言が多く登場しますので、確かに大人が読んでもいい内容の本です。

そのため、『君たちはどう生きるか』を読むと幸福になる方法がわかると言っても過言ではないと言えます。

そこで、今回は小説『君たちはどう生きるか』で幸福になれる名言について解説いたします。

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小説『君たちはどう生きるか』とは?

問題解決にはどのような過程を経由すればいいのかを検討することが重要小説『君たちはどう生きるか』がどんな内容かと申しますと、一言で言えば「幸福論の質疑応答集」です。

作者の吉野源三郎氏が、登場人物の主人公「コペル君」と「叔父さん」の二人のやりとりを通して読者に

・世の中には生産関係があるが、そこに「人間らしい関係」があるべきだ
・人間らしくあるには、消費ばかりでなく生産もしていく必要がある

ということを主として提唱しています。

「人間らしい関係」の意味については、「叔父さん」が次のように小説の中で発言しています。

人間が人間同志、お互いに、好意をつくし、それを喜びとしているほど美しいことは、ほかにありはしない。そして、それが本当に人間らしい人間関係だと、コペル君、君はそう思わないかしら。

※引用元:『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎・著 岩波文庫)97~98頁より

つまり、叔父さんは

「相互に相手の喜ぶことをしていくことが人間らしい生き方ではないか」

と説いています。便利なものにあふれる現代ではなかなかこの意識を持つことは難しいものですが、時代や国境を問わず誰もが幸福になるには必要な考え方と言えるのではないでしょうか。

小説『君たちはどう生きるか』で幸福に気づく名言とは?

人生からの問いやヒントとなる著書一般的に幸福と言えば、

・結婚して子を作ること
・お金持ちになること
・地位や名誉を得ること

などのイメージがあるものと思われますが、それらは達成した後に幸福ではなくなる恐れがあります。

例えば、子ができて幸せのはずなのに離婚して母子家庭になり苦しい生活になったり、お金持ちなのに精神的におかしくなったりする人などのニュースをよくテレビやネットで見かけますよね。

それらの一つの原因として、人間は何かを得ても「また別の何かを得たい」と死ぬまで思うという点が考えられます。そのため、

幸福の定義を「得るもの」以外にすべき

です。では、いったい幸福とは何なのでしょうか。

そこで、『君たちはどう生きるか』の名言に触れることによって

「幸福とは何かを得ることではないのだ」

と気づかされます。では、幸福に気づく名言については下記に紹介します。

「人間分子の関係 網目の法則」

コペル君は粉ミルクについて生産者から消費者に届くまでに関わった人間関係について発見し、「人間分子の関係 網目の法則」と名付け、そのことを叔父さんに手紙を書きました。

その中の次の一文が名言です。

人間分子は、みんな、見たことも会ったこともない大勢の人と知らないうちに、網のようにつながっている

※引用元:『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎・著 岩波文庫)87~88頁より

「生産関係」と言ってしまえば、その一言で終わってしまう内容ではありますが、吉野源三郎氏がコペル君を中学二年生に人物設定をし、中学生でもわかるように具体的なイメージとして説明されている点に要注目です。

その後に叔父さんがコペル君への手紙の中で「生産関係」について説明していますが、このコペル君の言葉がイメージとして捉えやすいですよね。

バレンタインチョコには女性以外の愛もある?

例えば、バレンタインチョコを女性が男性に贈る習慣がありますが、そのチョコにはどんな人が関わっているでしょうか?

主に考えられるのは、

・チョコレート職人
・チョコレートの材料を売る人
・チョコレートの材料を作る人
・チョコレートの材料が育つ環境を作る人

などですよね。つまり、男性に渡るバレンタインのチョコには渡す人の愛だけでなく、生産者の愛も多く詰められているということなのです。

そう思うと、多くの人の願いが込められたチョコを食べられるというのは「至福」だと思いませんか?ここでは、あえてバレンタインチョコを例に出しましたが、他のチョコにも言えることです。

一つのモノやサービスに多くの人が関わっていることに気づくことは、幸福論の原点と言えます。

「人が生きてゆくために必要なもの」

人生に必要なものは便利であることが不可欠である叔父さんは、幸福論について次の言葉をコペル君へ手紙に書きました。

僕たちがあの人々のことを全く心にかけず、ただ自分たちの幸福ばかりを念頭において生きてゆくとしたら、それは間違ったことだね。
(中略)
世の中の人が生きてゆくために必要なものは、どれ一つとして、人間の労働の産物でないものはないじゃあないか。

※引用元:『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎・著 岩波文庫)138頁より

「あの人々」は生産者のことで、叔父さんは「生産者の生産活動のおかげで私たちは幸福でいられる」と説いています。

確かにそうですよね。身の回りにあるもの、どれをとっても自分で作ったものではなく、誰かが作ったり売ったりしたものです。

人間の労働の産物以外も必要

叔父さんの意見に補足すると、人間の労働の産物以外には「自然の恵み」も忘れてはなりません。

自給自足者にとっては「自然の恵み」も生きてゆくために必要で、それには空気や土壌、水、太陽のエネルギーなども含まれます。それらがなければ、人間は何も生み出すことができません。

重要なことは、それらから恩恵を受けているという事実です。恩恵を受けているにも関わらず、

・「自分は幸福ではない」
・「金さえあればいいのだ」

などと思うことは本来ならばありえないはずですが、実際にそのように思う人は恩恵に気づいてないのです。もし、身近にそういう人がいたら、それとなく気づかせてあげてください。

「王位を奪われた国王以外に、誰が不幸に感じるか」

叔父さんは人間の悩みのメカニズムについてコペル君に次の名言を手紙の中に書きました。

「王位を奪われた国王以外に、誰が、国王でないことを不幸に感じる者があろう。」(パスカル)

※引用元:『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎・著 岩波文庫)249頁より

つまり、「あるはずのもの」を失うこと=不幸に感じる種だということです。

ただ、「あるはずのもの」と言いますが、「あるはずのもの」も元々はなかったんですよね。

と言われると意味がわかりませんか?

では、言い方を変えましょう。「あるはずのもの」は地球が生まれる前から存在していたのですか?

違いますよね。「あるはずのもの」は元々なかったのが真実であり、人間の勝手な思い込みということなのです。不幸に感じるのは、その思い込みのせいなのです。

このことは、王位に限らず、身の回りのあらゆるものにも言えます。

・お金がないから不幸だ
・友達や結婚相手がいないから不幸だ
・仕事がないから不幸だ 

など。それらも全部、勝手な思い込みですので、不幸だと思ったときは

「あるはずのもの」=「元々なかったもの」

ということに気づきましょう。「元々なかった」のであれば、それほど不幸に思わないですよね。スマホを持たない人は、スマホを失くしたときの不幸を知りません。それが不幸から抜け出す唯一の方法です。

人間らしい人間関係を作って幸福の人生を送ろう!

働くことに喜びを見出す人たちここまで小説『君たちはどう生きるか』で幸福になれる名言について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

作者の吉野源三郎氏は「コペル君」と「叔父さん」のやりとりを通して、

「相互に相手の喜ぶことをしていくことが人間らしい生き方ではないか」

と説いているように読み取れます。

また、人が生きていくのに必要なものは

・人間の労働の産物
・自然の恵み

のいずれかです。身の回りのモノやサービスにはそのいずれかが必ず該当しているはずです。

その中で「あなたを支えている存在」に気づけば、あなたの方も「支えられているばかりでなく誰かを支えよう」という気になりませんか?

それこそが吉野源三郎氏の言う「人間らしい人間関係」を結ぶための本能です。

なお、『君たちはどう生きるか』には今回紹介したもの以外にも名言があり、日常的な悩みを解決する名言について別の記事「「人生虚しい」や「仕事が面白くない」の悩みを解消する方法とは?」で紹介しておりますので、そちらの記事も参考にご覧ください!

『君たちはどう生きるか』の内容が気になる方は、以下の漫画版をお読みいただくと理解しやすいです。

「漫画でなくてもいい」という方は、以下のものをオススメします!

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