「怒られるのは怖い」を卒業できる?叱られてもへこまなくする方法を紹介!
あなたは、叱られたことがありますか?
筆者は、昔よく叱られました。
・「そうじゃない!違う!ナニヤッテンダ、お前は。」
・「そんなこともわからないのか!」
・「やる気がないなら、やらなくていい!」
などと。親や上司から叱られることが多く、その度に結構へこんだものです。
叱られたことのない人も仮に叱られたとして考えてみてください。叱られて得るものがあるでしょうか。
得るものがあるとしたら、「忘れてしまいたい思い出になること」ぐらいではないでしょうか。
少なくとも「あの人が私を叱ってくれたおかげで○○を得ました!」という学園ドラマの名教師のように感動することはありません。
ただ、ある方法を使うと叱られてもへこまなくなってきます。そう言われると、どんな方法か気になりませんか?
そこで、今回は叱られても心をへこまなくする方法について紹介します。
叱られてもへこまなくする方法とは?
叱られてもへこまなくする方法は、
叱られている間、相手の口元からアゴのあたりに興味をもって見ること
です。相手の口元からアゴのあたりを見ていると、
・シワ
・毛の生え具合
・アゴの輪郭
・血管の動き
などが個性的で結構面白いのです。それらに集中していると、相手が何を言っているのかよく聞こえてきません。
そもそも相手の主張については叱られる前に大方予測できるものですし、予測する前に反省自体自分で済ませていることも多いです。その場合にはお叱りの言葉は右の耳から左の耳へ流しておけばいいのです。
ただ、相手のアゴの輪郭などが面白いからと言って、笑わないでくださいね。もし笑いそうになったらクシャミをするフリをしてごまかしてください。
「話を聞いているのか?」と言われた場合は?
ただ、相手から「おい、話を聞いているのか?」と質問してくる場合に注意が必要です。
その場合も「はい。次回から気をつけます。」と答えておけば、大体済みます。なぜなら、相手はその言葉を求めているだけですから。
「私の目を見なさい」と言われた場合は?
また、人によってはアイコンタクトを求めて「私の目を見なさい」と言ってくる場合もあります。
その場合には、眉間のシワに注視してください。
眉間のシワを見ていると、相手は自分の目を見ているものと錯覚を起こします。
ここで疑問に思った方は、過去に「眉間ではなく目を見なさい」と言う人を見たことがありますか? おそらくいないはずで、筆者も見たことがありません。
ちなみに余談ですが、眉間のシワと言えば、かつてのテレビ番組『愛のエプロン』の武内絵美アナが思い出されます。
武内絵美アナは不快指数が上がると眉間のシワの数が多くなるのです。番組内ではしばしばタレントのまずい料理を食するときがあり、その度に武内絵美アナの眉間のシワがクローズアップされていました。
眉間のシワへの注視はそのイメージの認識が望ましいです。
横並びで叱られる場合は?
長椅子や乗車中などで叱られる場合は横並びの状態です。横並びですと相手の顔が見えないため、言葉そのものが耳に直接入ってきて心のヘコみ具合が半端ないです。
その場合は、前方で目に付くものを注視することで聞き流すことができます。
長椅子での場合は、壁の模様やヒビの形、カレンダーなどに注視すればよく、乗車中の場合は遠くの景色に注視していることが望ましいです。
そもそもなぜ叱る人間がいるのか?
そもそも、この世に「叱る人間」がいるのはなぜだと思いますか?
その理由の一つとして、
人間には相手を支配する欲望があること
が考えられます。叱る人間はよく「お前の今後のためのことを思って叱ってやってるんだ」などと言うものですが、本音では自分の思い通りにしたいのです。
本音では次のように思っています。
「これだけ威圧感を与えれば、私に服従してくれるはずだ」
人間は往々にしてこのような悪の心を持っているものなのです。「叱り」や「怒り」は個人間における武力の一手段と言わざるを得ません。
このことは、世界の歴史を振り返ればご理解いただけます。自分の活動地域以外に利権を求めて征服しようとすると抵抗に遭うため、武力で服従させようとします。それが、戦争の基本形です。
世界平和を目指す現代でも、一部の地域ではまだ戦争が行われています。人間の悪の心について気づかない人間がそれだけ多いということを示しているのではないでしょうか。
叱ると効果があるのか?
叱ると効果がないのは、心理学者の間でも定説となっています。
欧米の指導者は失敗した人に対して「コーチング」というもので対応し、その人自身に失敗からの改善方法を見つけさせる手法を施しています。
一方、日本では相変わらず「ティーチング」中心で「○○は当然だ」や「○○してはいけません!」などと昔からの常識を頭ごなしに押し付ける教育が行われています。
「○○してはいけません!」という指導がなぜいけないかと申しますと、指導を受ける者にとって「してはいけない」理由がわからないからです。
例えば、「廊下を走ってはいけません」という注意は学校内でよくされますよね。しかし、注意された児童生徒はその理由がよくわからないのです。
ですから、教師はその場合、
「廊下は走るところなのかな?」
「なぜ廊下を走ってはいけないのかな?」
という問いかけをすべきなのです。すると、児童生徒に自分の頭で考える機会が与えられることになるので、頭ごなしに禁止命令されるより遥かに認識力が高まるのです。
なぜなら、記憶は「説明と理由」をセットにした方が定着しやすいからです。
「A氏は殺人罪で逮捕された」という覚え方より、「A氏は殺人罪で逮捕された。なぜならA氏はB氏に侮辱されてカッとなって木刀で殴ったからである。」という覚え方の方が覚えやすいですよね。
叱られた人の心理は?
叱られた人の心理には、「反抗したくなる心理」(心理的リアクタンス)があります。
例えば、「“廊下を走ってはいけない”と何度言ったらわかるんだ!」と叱られた児童生徒の心の中は次のようになっています。
・「なんでそんなに怒るのかな。」
・「うるさいな。私は体を動かしたいんだよ。」
建前では「すみません。これから気をつけます。」と言います。つまり、反省したフリをします。すると、しばらく経てば同じ行動を繰り返します。
なぜなら、児童生徒は
「とりあえず “すみません” って謝っておけば、許してくれるから別に走ってもいいや」
と思っているからです。
ニュースでは政治でも不倫でもむやみに謝罪する人の記事が多いですが、何について謝罪しているのか理解しづらいものが多いですよね。それらのほとんどが「反省したフリ」であり、謝罪の意味の確認を怠った指導者に原因があるものと考えられます。
叱る効果のなさに気づいている指導者はほとんどいないのが現状で、その現状が「反省したフリをする人間」を作っているのです。
そこで、
もし叱る人間がいたら聞き流すことがベストである
ということを今回の記事で提唱いたしました。叱っても効果がないということがわかれば、指導者の方も考え直していくはずです。
誰かに叱られても聞き流して自らの考えで反省しよう!
ここまで叱られても心をへこまなくする方法について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「叱る人間」は下位の立場の人間を支配したいだけで、「お前の今後のためを思って」というのは嘘です。
ですから、これからは「叱られる」ことに恐れる必要ありませんので、積極的に聞き流してしまいましょう。勿論、その際には「聞いているフリ」をお忘れなく。
聞き流す方法については次の方法を記事で紹介しました。
●叱られている間、相手の口元からアゴのあたりに興味をもって見る
●横並びのときは前方で目に付くものを注視する
●アイコンタクトを求める相手には眉間のシワに注視する
また、「叱るのを聞き流す」という方法を理解したあなたは「叱ることの無意味さ」も理解できているはずですから、あなたが上位の立場になった際に「叱る」という行為はしないはずです。
これからは反省すべきことは自分で反省し、叱る人間がいたらやさしく聞き流してあげてください。