なぜテレビやインターネットの閲覧時間が長いと貧乏生活になりやすいのか?
あなたは、テレビやインターネットを見るのに一日どれだけの時間を消費していますか?
総務省の「平成28年版情報通信白書」によりますと、日本人のテレビの平均視聴時間は約3.5時間だそうで、世代が上であればあるほど長い傾向にあるようです。
インターネットの方は平均約1.5時間だそうですが、10~20代の世代では約1.5~2.5時間、休日では約3.5時間まで増えます。
ただ、注意したいのは、テレビやインターネットを閲覧することにより貧乏生活になっていくという危険性のある点です。
そう聞くと
「え? 閲覧しているだけなのに貧乏になるの?」
と思われるでしょう。
そこで、今回はテレビやインターネットの閲覧と貧乏生活の関連性について紹介します。
テレビやインターネットの閲覧と貧乏生活の関連性とは?
テレビやインターネットを閲覧していると膨大な情報を手に入れることができますが、中には不要な情報もあるものです。
不要な情報を脳に刷り込むことによって消費欲求を助長し、財布からお金が消えていくような行動につながっていくのです。これが、テレビやインターネットの閲覧と貧乏生活の関連性です。
※「支出優位の脳」になっていく内容については、「お金がなくて生活が苦しいときには役立つ考え方とは?」で詳しく紹介しております。
消費欲求を助長する不要な情報の主なものは、次の2つです。
(1) 商品の情報
特に買う意思がなくとも、テレビやインターネットを閲覧していると商品の情報が目に飛び込んできます。目に飛び込んできた商品の価値を理解すると、購買意欲が生じてきます。
食べ物の情報
特に、テレビ番組では芸能人の食べる内容のものが多く、芸能人の食べる動画を見ていると視聴者は食べたくなります。
家庭の医学をテーマにした番組からも食べ物の情報が入ってきます。そのほとんどが特定の食品に特化した内容です。視聴率が高いと「翌日にはその食品が完売している」という状況がたまにありますよね。購買意欲を大量に促している証です。
通販の情報
通販の番組やサイトを閲覧していると、特に買う意思のなかった商品の情報も目に飛び込んできます。
特に、Amazonなどの通販サイトですと「この商品を購入した方は、こちらの商品も購入しています」などと関連商品を表示していることが多いです。視聴者は関連商品の情報をも入手しようと思い、無計画な購買意欲が生じてきます。
(2) 金持ちの情報
テレビやインターネットの情報を閲覧していると、金持ちの情報も目に飛び込んできます。
金持ちの情報と言えば、
・高級な家
・高級な食材
・高級なアクセサリー
・高級な衣服
などがイメージとして浮かびますよね。そのような情報が目に飛び込んでくると、
・「私も金持ちになりたい」
・「貧乏だと情けない」
などの気持ちになってきます。
ドラマや映画の影響からも
実在の情報のみならず、ドラマや映画の影響からも金持ちに対する気持ちが生じてきます。
例えば、ドラマや映画に出てくる
・城のような大きな家
・高級ホテルの最上階のルーム
・プールやテニスコートつきの広い庭
・高級車やクルーザー
・一食数千円以上する高級な食べ物
など。
それらが目に飛び込んでくると、
「金持ちはこういうのを所有して、人生を満喫しているのか」
と思い、金持ちに対して強い憧れを抱くようになります。
根本思想:苫米地英人の「経済洗脳」
今回の記事は、認知科学者・苫米地英人氏が提唱している「経済洗脳」という考え方を根本思想としています。
苫米地英人氏は著書の中で、次のように述べています。
「貧乏だと餓死するぞ、みっともないぞ」という刷り込まれた恐怖が脳を麻痺させ、だから金持ちでなければいけない、金持ちになりたいという経済優先の論理を成り立たせてしまったのである。
この「経済洗脳」は、(中略)国家の論理で税収のためだということをわかってほしい。
※引用元:『苫米地英人の金持ち脳 捨てることから幸せは始まる』(苫米地英人著書)26頁より
もし、現在あなたが、
・「貧乏は恥ずかしい」
・「金持ちは素晴らしい」
などと思っていれば、「経済洗脳」に陥っているものと考えられます。それを解くことこそが幸せになれる鍵であると苫米地英人氏は主張しているのです。
テレビやインターネットの閲覧をやめるべきか?
以上のことから、貧乏生活から抜け出すにはテレビやインターネットの閲覧をやめるのが理想ですが、現実的にはなかなか難しいでしょう。
そこで、次の方法をオススメします!
(1) 閲覧時間を他の趣味に使う
テレビやインターネットを見る時間を、他の趣味に代用することをオススメします。
例えば、
・本を読む
・漫画を読む
・軽い運動をする
などを組み合わせて取り入れるのが望ましいです。
(2) 見たいテレビ番組は録画する
どうしてもテレビを見たい場合は、リアルタイムでの閲覧は避け、CMカットした上で録画して閲覧することが望ましいです。
特にCMによる「経済洗脳」効果は侮れず、音声を聴いただけでもあなたの脳にCMの内容が刷り込まれていきます。実際に、あなたの目の前にCMの商品が現れれば購入意欲が生じ、気がついたらあなたの財布からお金が消えていきます。
(3) 購入意欲を一旦保留する
通販サイトなどを閲覧中に購入意欲が生じたときには、
「それはどうしても必要なものなのか?」
と一旦保留することが望ましいです。便利な商品は膨大にありますが、ほぼ贅沢品で必要ないものです。
通販サイトだとレビュー評価がありますよね。欠陥商品ではない限り、評価が高いものです。なぜレビュー評価が高いのかご存じですか?
理由は単純。その商品は購入者がお金を払って買った商品であり、「買ってよかった」と無理やり自分で納得させているためです。レビュー評価は過信しない方が身のためです。
商品はどんどん新しく進化していきますので、買っても買っても購買意欲は消えません。今後は、あなた自身で購入の判断基準を設けて判断してはいかがでしょうか?
脳活のためにテレビやインターネットから離れてみよう!
ここまでテレビやインターネットの閲覧と貧乏生活の関連性について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
テレビやインターネットの閲覧時間が長いと、それだけ「経済洗脳」がどんどん強化され、
・「貧乏は恥ずかしい」
・「金持ちは素晴らしい」
という感じ方になっていきます。そのように感じると、必要のない商品に憧れて投資してしまい、あなたの財布から次から次へとお金が消えていきます。
これが、テレビやインターネット閲覧から貧乏生活になるメカニズムです。
これからはテレビやインターネットの閲覧時間に別の趣味を充てて、本来の幸せを手に入れてみてはいかがでしょうか?