古典『徒然草』に学ぶ「努力が結果に結びつくヒント」とは?

一生懸命に取り組んでも、なかなか上手くいかないことってありますよね。

何が問題だと思いますか?

才能のなさ?
努力不足?

実は、それについて日本の古典『徒然草』が教えてくれているのです。

そこで今回は、成功のヒントが得られる『徒然草』の名言について紹介します。

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『徒然草』とは?

古典を読むと人生の生き方への理解が深まり、幸福へとつながっていく名言に触れる前に『徒然草』について簡単に紹介しておきます。

『徒然草』鎌倉時代の随筆です。作者は卜部兼好(うらべ かねよし)という人物でありますが、「吉田兼好」の名で有名です。元々は役人でありましたが、出家して隠遁生活を営んでいたとされています。

随筆ですから、心に浮かんだことや見聞きしてきたことなどを綴った内容です。

ちなみに『徒然草』という題名は、同書の冒頭にある「つれづれなるままに」という表現からとったものだと考えられています。意味は「特にやるべきことのない暇な時間を使って」といったもので、謙遜の気持ちが込められています。

約700年前の時代の古典でありますが、現代の人にも通じる内容であって人気があります

成功のヒントが得られる『徒然草』の名言とは?

古典の名言を知ると人生の深みに気づくことができ、大きな道が開けてくる機会を得る『徒然草』には段が設けられていて244段あるのですが、その多くは「時間の大切さ」がテーマとなっています。

このテーマが成功のヒントにつながるものと考えられます。

中でも、次の名言に要注目です。

「一発勝負だと思って挑戦せよ」

初心の人、二つの矢を持つことなかれ。後の矢を頼みて、はじめの矢に等閑(なおざり)の心あり。毎度ただ得失なく、この一矢に定むべしと思へ。

※引用元:『徒然草』第92段より

意訳すると「一発勝負だと思って挑戦せよ」という内容です。

「矢が二つある」と思って弓道に挑むと「一本目で失敗しても大丈夫」という気持ちが生じて機会を逸することを示します。

現代にも通じる話ですよね。

例えば、就職試験を3社受けるときの1社目の場合。

意識では「この会社に採用されるといいな」

と思っていても、

無意識では「この会社で落ちても次がある」

と思っているものです。

そもそも、「されるといいな」という気持ちでは甘いです。最低限、「この会社に受からなければヤバイ」と思うぐらいの意気込みは必要です。

なぜなら、「背水の陣」のつもりで挑戦しないと本気度が生まれないからです。本気度、つまり人間必死になるときは「背水の陣」のときのみです。

本気度が高まれば本来のポテンシャルを引き出すことができ、成功する確率が上がります。そのことについて気づきを得る名言です。

「人前で披露しているうちにプロになっていく」

いまだ堅固かたほなるより、上手の中に交じりて、そしり笑はるるにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性その骨なけれども、道になづまず、妄りにせずして年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、つひに上手の位にいたり、徳たけ、人に許されて、ならびなき名を得る事なり。

※引用元:『徒然草』第150段より

意訳すると「人前で披露しているうちにプロになっていく」という内容です。

人前で披露するものはたくさんありますよね。

例えば、

・スピーチ
・芸術
・スポーツ

など。いずれにしても自己練習だけでは上達しにくいですが、人前で披露することによって上達度がレベルアップしていくのです。この兼好法師の主張は現代にも通じます。

誰を対象にしたメッセージなのか?

この名言に関して、兼好法師はどういう人に向けてメッセージを送っているかと申しますと、「人前に出ない人」に対してです。

「人前に出ない人」は「ある程度自分で練習をして満足いくところまでレベルアップしてから人前で披露しよう」と考える人です。

「人前に出ない人」の何が問題か。

「満足いくレベル」の基準が曖昧な点です。その点があることにより、いつまで経っても人前で披露する場面がやってこないのです。

「いつかやろう」の「いつか」は永遠に来ないので、「いつかやる」と思うぐらいなら今やるべきです。どうせ「満足いくレベル」なんて存在しないのですから。それに、「いつか」と言っている間に病気や死が到来します。

他の段を見ても似た内容が述べられていて、おおよそ、兼好法師はそのように語っているものと考えられます。

人前で披露すると数段レベルアップする理由とは?

初めて人前で披露するとほぼ失敗しますが、自己練習より数段レベルアップします。

それはなぜか?

失敗への悔しい気持ちがモチベーション倍増につながるからです。

例えば、あなたが「カラオケ自慢大会」に出場した結果、審査員から「音程が合っていない」「リズムがズレている」「心に響かない」などと酷評されたとします。

心がグサリと刺されたような気持ちになりますよね。

ただ、少なくとも「このままではまずい」と危機感を覚えるはずで、これがモチベーションの源になるのです。なぜなら、必然的に

「このままではまずい」→「何とかしなくては」→更なる努力→再挑戦

という方向性になってくるからです。

これが、人前で披露すると数段レベルアップする理由です。

上達のために『徒然草』を思い出そう!

人生に困ったら本を読んで他人の人生を多く知ってヒントを活かすと幅広い道が開けて幸福になれるここまで成功のヒントが得られる『徒然草』の名言について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

今取り組んでいるものを上達させようと思ったときは、次の2つの名言

・「一発勝負だと思って挑戦せよ」(第92段)
・「人前で披露しているうちにプロになっていく」(第150段)

を思い出してみてください。

すると、「あの吉田兼好法師も言っていることだから間違いないよな」と思える瞬間が何度もやってきます。

★他にも努力を結果に結びつける方法の関連記事がございますので、是非ご覧ください。

なお、『徒然草』の言葉について気になる方は以下の書籍がオススメです。口語訳となっていますので読みやすくて、兼好法師のメッセージが頭にスッと入っていきます。

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