人生思い通りにならないのは嘘?心の壁?誰でも実践できる思考の整理学を紹介!
あなたは、今抱えている悩みをどう解決しようと思っていますか?
と申しますのは、人が抱える悩みは、
・人間関係に関すること
・自分の思い描く人生に関すること
の2つに多く、それらに関する解決方法がなかなか見つからないからです。
例えば、仕事の悩みは多いですよね。
・人付き合いが面倒
・残業が多い
・苦情が多くて、精神的に限界が来ている
など様々なものがありますが、それらに対して有効な解決手段が欲しいところです。
そこで、効果を発揮する道具を紹介します。それは、
「仮の問題を作成する」
です。この道具を使うと、容易に悩みに対する解決案を見出すことができます。
では、「仮の問題を作成する」という道具について詳しく紹介します。
「仮の問題を作成する」とは?
「仮の問題を作成する」とは、今抱えている悩みの解決へ導くために「何が問題であるのか」を列挙していくことです。
仕事の場合
例えば、今取り組んでいる仕事が滞り、行き詰まっているものとします。仮に「何が問題であるのか」を列挙していきましょう。
・仕事の量が問題
・仕事の方法が問題
などが挙げられるでしょうか。
仕事の量が問題なのであれば、上司や他の同僚に相談してサポートしてもらえばいいのではないでしょうか。
仕事の方法が問題なのであれば、作業の段取りを良くするための方法を考えて、実行しながら作業を進めていくと、仕事の行き詰まりの壁が解消していくのではないでしょうか?
実際には、もっと複雑な問題が混在していると思われます。その問題点を細かく列挙していき、それに対して一つ一つ解決案を作成していくことが望ましいでしょう。
ダイエットの場合
ダイエットの場合は「ダイエットをしても効果がないので挫折する」という悩みが多いですね。
その悩みの問題は、
・ダイエットの方法が問題
・そもそもダイエットの目的が問題
などが挙げられます。
ダイエットの方法が問題なのであれば、正しい方法の確認を行い、自分の認識と異なる点があれば修正することで解決に近づくのではないでしょうか。
そもそもダイエットの目的が問題である可能性もあります。その目的が
・「やせたいため」
・「憧れのモデルさんのようになりたいため」
などのものではあまりにも漠然としているため、挫折するのは当然と言えます。
そこで、次のように問題を作成して、目的を修正していけばいいのではないでしょうか?
修正前 | 問題の作成 | 修正後 | ||
やせたいため | → | なぜやせたいのか? | → | 病気になりにくくするため |
モデルさんのようになりたいため | → | なぜモデルさんのようになりたいのか? | → | 老化を防ぐため |
このように、漠然とした目的に対して問題を作成して修正していただくことで、より目的を明確にすることができますのでオススメです。
恋愛の場合
恋愛の場合には、
・告白したがフラれた
・付き合ったが失敗した
の2つが多いですね。それらの問題を作成してみると、どんなものになりますか?
例えば、
・相手の事情が問題
・付き合う時間の少なさが問題
・価値観の問題
などが挙げられるでしょうか。
すると、それらの問題に対してどう対処していけばいいのかが見えてくるのではないでしょうか?
このように、問題を作成することにより対処の仕方が決まってくるので、あらゆる悩みには「仮の問題を作成する」という道具が非常に有効です。
根本思想:外山滋比古の著書『思考の整理学』より
この道具は、外山滋比古氏の著書『思考の整理学』にある考え方を根本思想としています。
同著書では、次の記述があります。
「数学は思考力をつけるというけれども、問題を与えられて、解答を出すのは、まだまだ受動的である。
(中略)
ギリシャ人が人類史上もっとも輝かしい文化の基礎を築き得たのも、かれらにすぐれた問題作成の力があり、“なぜ”を問うことができたからだといわれる。」※引用元:外山滋比古・著書『思考の整理学』20~21ページ
外山滋比古氏は、この記述の前に「数学を解く過程でさえ、まだまだ受動的な思考態度であり、根本的には問題の作成の力こそが必要である」と述べています。
確かに、人生のほとんどの問題は誰かから与えられたものではないですし、現実的には「何が問題なのか?」を考えるところが解決の道への出発点となりますよね。
また、「問題があるから悩みが生じる」というのではなく、「何が問題なのか?」がわからないからこそ悩みを抱えているとも考えられるのではないでしょうか?
そのため、今悩みを抱えているならば 「悩みの何が問題なのか」を把握することが重要だと考えられます。
どんどん問題を作成して希望の光を次々に灯していこう!
ここまで「仮の問題を作成する」という道具について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
あらゆる悩みには「仮の問題を作成する」という道具を使えば、それに対して解決案を見出そうとする意識が生まれるのでオススメです。
この道具は、外山滋比古氏の発想を拝借して、
「誰かが設定した問題を解く」という受動的な態度ではなく、「解くために、自分で問題を作成する」という積極的な態度をとる
という逆の発想により、悩みを解決しようというものです。
学校の勉強に慣れていると「問題があるから解く」という受動的な態度が染みついてしまい、そのままの態度ですと問題が与えられないと対応できない人生となります。悩みの多い人は、それが原因とも考えられます。
そのような人生にならないためにも、これからは「仮の問題を作成する」という道具を積極的に使ってみてください。