甘い物を食べたくなるのは危険信号?その理由と食べなくなるようにする方法を紹介!
甘い物が欲しくなるときってありませんか?
確かに甘い物を食べるとホッとしますし、お腹いっぱいの状態でも食後のデザートとなれば “別腹” ですよね。
しかし、そこが実は 罠 なのです。
なぜなら、危険信号だからです。道路の信号で言えば赤信号なのに青信号と錯覚を起こしているようなものです。
ただ、そう言われても、
「甘い物を食べると癒されるのに、どうして?」
と疑問に思いますよね。その疑問にこそ「甘い物が健康に良くない」と言われる本当の理由が隠されているのです。
そこで、今回は「甘い物が健康に良くない」と言われる本当の理由について紹介します。
「甘い物が健康に良くない」と言われる本当の理由とは?
甘い物が健康に良くない本当の理由は「依存症による過剰摂取」にあります。
よくテレビの健康番組で専門家が甘い物について
「肥満の原因になる」
「糖尿病の原因になる」
「ストレスを助長する」
などと指摘をされますが、依存症になることについては触れません。
これには考えられる理由があります。
それは、甘い物の生産者や販売者への気遣いです。テレビで専門家が依存症についてまで言及すると購入客が減り、食品業界の不経済を生じさせる懸念があるからです。
では、「依存症による過剰摂取」とはどういうことなのか具体的なことについて次に紹介します。
「依存症による過剰摂取」とは?
「依存症による過剰摂取」とは「健康に良くないものとはわかっているんだけど、つい食べてしまう」という現象です。
依存症と聞くと、思い浮かぶものがありませんか?
例えば、
・酒
・タバコ
・ギャンブル
など。甘い物への依存症もこれらへの依存と似た類なのです。「砂糖依存症」という言葉も実際にあるほどで、Wikipediaにも掲載されています。
依存の流れとしては次のようなものです。
「食べる → 時間経過 → 欲しくなる → また食べる → 時間経過 →また欲しくなる」
この繰り返しが永遠と続き、気がつけば過剰に摂取しているという事態に陥ります。
「甘い物を食べるとホッとする」も依存症の一種?
甘い物を好む人はよく「甘い物を食べるとホッとする」と言いますが、「ホッとする」は一時的なもので、ある程度時間が経てばイライラしてきます。
なぜなら甘い物を食べると、その後も甘い物を食べずにはいられなくなるからです。
まさにタバコと同じような症状です。タバコに依存している人は吸わない時間が長くなると再度吸いたくなり、我慢すればするほどイライラしてきます。
筆者はタバコを吸ったことがないので吸う人に聞いてみました。すると、
「吸うとホッとするんだよ」
という答えが返ってきました。
依存の仕方は甘い物もタバコも変わりないようです。
甘い物を食べないようにする方法とは?
では、甘い物を食べないようにするにはどうすればいいでしょうか。
それについては次の方法が挙げられます。
食物繊維を積極的に摂取する
食物繊維を多く摂取すれば、自然に甘い物を食べないようになります。なぜなら、食物繊維は消化の速度が遅く、長い時間をかけて満腹感を保つことができるからです。
長い時間満腹感でいられれば食欲を抑えることができるので、甘い物への欲求がなくなります。
特に、次の方法がオススメです。
ミューズリーを主食にする
一日三食のうち一食の主食をミューズリーにしていただくことをオススメします。
ミューズリーには食物繊維が約3.3g(一食40g当たり。※カントリーファーム フルーツナッツミューズリーを参考)も含まれていますので、食べた後長い時間満腹感を持続させることができます。
なお、ミューズリーの詳細については別の記事「ミューズリーはシリアルなのに確実にダイエット効果が得られる食品だった」をご覧ください。
玄米おからご飯を主食にする
玄米におからを混ぜて炊く玄米おからご飯もオススメです。一食当たり4.6g程度の食物繊維を摂取することができます。(玄米120g+おからパウダー5g相当)
これに、
・納豆
・とろろ昆布
・ごま
・野菜
を加えてセットとしてメニューにすれば、一食だけで食物繊維を10g以上摂取することができます。
これだけ摂取できれば間食不要になります。
食物繊維を多く摂れるメニューの詳細については別の記事「便秘を解消するには野菜の摂取では足りない!?食物繊維の効率的な摂り方を紹介!」をご覧ください。
飲み物に「難消化性デキストリン」を入れる
お茶やコーヒーなどの飲み物に「難消化性デキストリン」を入れて飲む方法でも食物繊維を多く摂取できます。10g当たり約8gも食物繊維が含まれています。
ドラッグストアに売られている健康系のお茶にもよく「難消化性デキストリン」が含まれていますが、あれは「お茶と一緒に食物繊維を摂取しよう」という目的によるものです。
健康系のお茶を買うより「難消化性デキストリン」を買ってお好みの飲み物に入れて飲む方がコスパは高いですのでオススメです。
なお、「難消化性デキストリン」の成分の詳細については別の記事「「おからパウダー」が売り切れで入手困難な方は必見!代用できる食品を紹介」で紹介しておりますので参考にご覧ください。
グルメ情報を遮断する
グルメ情報を遮断していただくことをオススメします。
テレビには芸能人がおいしそうにスイーツを食べるシーンがありますよね。
テレビをつけるとそのシーンが目に飛び込んでくる頻度が高いため、基本的にテレビのプラグをコンセントから抜いておくことが望ましいです。
テレビ以外でも雑誌やネット、SNSなどでスイーツの画像が掲載されていたりしますよね。
もしスイーツの画像が目に飛び込んできてしまった際には
「甘い物はタバコと同じ。甘い物より食物繊維で満腹!」
と声に出して唱えてみてください。そう言い聞かせないと、グルメ情報に誘惑されてしまいます。
「脳のシステムエラー」と自覚する
幼少時代にケーキやお菓子を沢山食べた経験で「甘い物=おいしいもの」というイメージが出来上がり、そのイメージが頭の中で住みついて大人になっても消えないものです。
これは「脳のシステムエラー」です。
脳は空腹時に際限なく「糖をどんどん取り入れろ」と身体に指令をするのですが、この指令は元々、飢餓に苦しむ時代に耐えるための身体の防御システムとして機能していたものと思われます。
今は飢餓に苦しむ時代ではないので、その防御システムを意識的に調整していく必要があります。
ちなみに江戸時代では成人男子の白米摂食量が1日5合だったそうです。多すぎますよね。その影響で脚気が流行しました。これにも「脳のシステムエラー」と自覚できなかったことが原因と考えられます。
これからは「脳のシステムエラー」と自覚することで自然に甘い物に対するイメージを変えていくことができます。
これからは食物繊維で甘い物要らず!
ここまで「甘い物が健康に良くない」と言われる本当の理由について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
甘い物で健康を悪くさせる正体は「依存症による過剰摂取」であることについてご理解いただけたでしょうか。
となれば、甘い物を断つ以外に方法はありません。
そこで、甘い物の代用に食物繊維を積極的に摂取するという方法について紹介しました。
・ミューズリー
・玄米おからご飯
・難消化性デキストリン
を食生活に取り入れれば食物繊維を多く摂取することができ、満腹感を長い時間維持できるため、甘い物が欲しくなくなります。
これからは甘い物を断つには食物繊維を積極的にとることを意識していきましょう!