諦めてしまうのも一理あり?後悔しない生き方のヒントを紹介!
あなたは今、損失し続けているものはありませんか?
例えば、
・宝くじに費やすお金
・仕事に費やす時間
・仕事に費やす精神
など。損失と言えば、お金をイメージされる方が多いかもしれませんが、時間や精神にも起こることであります。
もし、あなたに損失し続けているものがあるのなら、それは心理的な罠にかかっていると言えます。
そこで、その心理的な罠から抜け出すために、効果を発揮する道具を紹介します。それは、
「損切り」
です。この道具を使うと、損失の程度を最小限度にして新しいステップへ進み、後悔しない生き方に切り替えることができます。
では、今回は「損切り」という道具について詳しく紹介します。
「損切り」とは?
「損切り」はFX(外国為替)用語でありますが、損失している状況の中で継続をやめることを言います。
しかし、継続をやめることは至難の業であり、どうしても今までの損失を取り返したくなるもので諦められません。これが心理的な罠です。
では、「損切り」の方法について次に紹介いたします。
「損切り」の方法とは?
「損切り」は、現在継続してきたものから別の何かに移行させるという方法が最も有効です。イメージとしては、「〇〇をやめる」ではなく「別の何かに取り組む」というものです。
では、具体的な例を下記に紹介します。
長い行列に並んだ場合
長い行列で待ってレストランに入った場合に、
「せっかく長い時間待ったのだから、すぐに店を出るのはもったいない」
と思うものです。
しかし、注文したメニューの味がおいしくないものだったらどうしますか?
その場合は、食事を残してさっさと店を出て、別の店に行くことが賢明です。なぜなら、おいしくない食事にかける時間こそがもったいないからです。
つまり、おいしくない食事にかける時間を削って、おいしい食事にかける時間を作ることが望ましいです。
これが、「損切り」の基本的な方法です。ただ、「損切り」を行うと、
「待って損した」
という気持ちがなかなか消えませんが、結果論でしかなく、それを強く追究しようとしたところでどうすることもできませんので、次にとるべき行動のことだけに意識を集中させましょう。
宝くじの場合
宝くじを買い続けてきた場合には、例えば、
「高金利の銀行の定期預金に貯金する」
という方法に切り替えると、その後には損失額がゼロになる上に銀行の定期預金の金利により少しでも確実に利益を増やすことができます。
労働の場合
仕事以外のことに時間を費やしたいと思っている場合には、長時間にわたる労働時間は大変な損失です。その場合には、
「長時間労働ではない仕事に転職する」
という方法に切り替えると、仕事以外にしたいことのできる時間を作ることができます。
ただ、そう申しますと
「どうしても長時間労働をしないと生活に支障をきたす」
というツッコミもあると思います。その場合でも、とにかく生活費の収支のバランスを見直してみる必要があるでしょう。実際に見直してみると、案外、不要な支出に気づくものです。
※生活費の考え方については、「お金がなくて生活が苦しいときには役立つ考え方とは?」をご参照ください。
基本概念:コンコルド効果
この道具は、コンコルド効果という心理傾向を基本概念としています。
コンコルド効果はサンクコスト(埋没費用)効果とも呼ばれ、
「ここで諦めたら、今までの苦労が水の泡となる」
と思う心理傾向のことを言います。この心理傾向により諦めることができず、損失の程度を大きくしてしまいます。
そこで、「損失し続けているかも・・・」と思ったら、このコンコルド効果に気づいていただくことで、それまで損失し続けてきた行為をやめるきっかけを作ることができます。
コンコルド効果の名前の由来とは?
コンコルド効果と名付けられたことには意味があります。コンコルドとは超音速旅客機のことであり、イギリスとフランスとで共同開発されたものです。
しかし、完成前から「利益を出すことが難しい事業」と言われ、それでも諦めずに開発に莫大な金額を投資してきた結果、開発には至ったものの商業的には失敗に終わりました。
コンコルド効果は、その失敗事象に由来して付けられた名前です。
「諦める」も美徳として人生に活用していこう!
ここまで「損切り」という道具について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
「損切り」は、
損失し続けてきた行為 → 別の何かの行為に移行させる
という方法が最も有効です。
「損切り」による損失と継続による損失を比較してみて、どちらがもったいないことか計算して確認しておくことをオススメします。
すると、あっさり「損切り」することができる習慣が身につき、人生に効率の良さをもたらすことになるはずです。
「諦めない」美徳についてはよく言われているように大事なことでありますが、後悔しない生き方をするためには「諦める」美徳も同じくらい大事ですので、この機に一つ身につけてみてはいかがでしょうか?