自己啓発書を読んでも意味がないのは9割が悪書だから?良書の見分け方について紹介!
あなたは、今の自分を変えたいと思いますか?
そんなときに役に立つのが自己啓発書ですが、ブームによりその種類が山ほどあり、どの本を読めばいいのか迷うはずです。
しかも、その9割が悪書であり、「読んでも効果がない」という声が多いのも、それが一因だったりします。
そこで今回は、自己啓発書の良書の見分け方について紹介します。
自己啓発書とは?
良書の見分け方に触れる前に、まず自己啓発の意味について確認しておきましょう。別の記事で紹介したのが、次のものです。
自発的に能力の向上や精神の成長を目指すこと。
人はときに「何かが足りない」と自覚し、それを補うために自己啓発します。
あなたは、現状において「何が足りないのか」を見極める必要があります。
9割が金儲け主義の悪書
自己啓発書にはビジネスとして成り立っている側面もあり、しかも、9割の本が金儲け主義の悪書であることに注意が必要です。(9割は感覚的な数値。良書の割合が、100冊当たり数冊程度にしかならないので。)
悪書の手口は「金を払って信仰すれば、あなたは救われますよ」と売り込む宗教と同じであり、人の弱み(不安や不満など)に付け込んで買わせるものです。
そもそも自己啓発書を読んで成功できるぐらいなら、世の中、成功者で溢れるはずですが、現実的にいかがでしょう。
そんなに優れた起業家が増えているとは思えませんし、自己啓発書を読んで成功したという話さえ耳にしたことがありません。9割が金儲け主義の悪書だから、当然と言えば当然です。
自己啓発書の良書の見分け方とは?
見分け方とは言っても、自明の話。9割が金儲け主義の悪書ならば、悪書を選ばなければいいのです。
悪書のパターンについては別の記事でも触れましたが、具体的に良書の見分け方として考えられるのは次の方法です。
タイトルと目次、小見出しを見て、次の判断をすることです。
「成功本」ではないか否か
「成功本」(「読んで実践すれば成功する!」と主張する類の本)は悪書の典型で、「「成功本」を読んでいては成功しない」という定説があるほどです。「○○の成功法則」など「成功」の文字の入るタイトルからしてまず疑ってかかるべきです。
そもそも「成功」自体、そんなに素晴らしいことなのでしょうか?
例えば、もしあなたが富や地位、名誉をすべて得たらどうでしょう。
嬉しいですよね。しかし、一時的な喜びにすぎず、そこで満足したら終わりです。
「成功」という概念自体が自惚れに陥りやすいものであり、成功第一主義は人格をダメにします。なぜなら、誰かの支えや運に恵まれていることを忘れてしまうからです。
「成功本」は成功第一主義だから、読んだら人格がダメになります。ゆえに「成功本」は悪書です。
他の本の内容に似ていないか否か
自己啓発書は似たような内容の本ばかりであり、ほとんどがナポレオン・ヒルの受け売りです。
この類の本は、目次を見るだけでわかります。
例えば、
・「紙に書く」
・「潜在意識に刷り込む」
・「目標を明確にし、期限を設ける」
などといったナポレオン・ヒルの説いた話が、かなりの確率で登場してきます。同じような本が量産されるようでは、ナポレオン・ヒルの著作権なんてあったものではありませんね。
そもそも、他の本と似たような内容の本を出す著者や出版社の意図は何だと思いますか?
自明ですが、あえて申します。不純な動機(金儲け主義)しかありません。
呪術的ではないか否か
呪術的な自己啓発書(見えない力への依存書)は、毒でしかありません。
呪術的な自己啓発書とは、例えば、
・宇宙
・神
・魂
・ハイヤーセルフ
・潜在意識
などに頼ると“イイことがある”といった内容の類です。
この類の本はタイトルだけでわかる場合が多く、タイトルで判断できなくても目次を見ればすぐわかります。
なぜ毒なのか。
「自分にイイことがありますように!」と願う自己中心的な姿勢が独善的な性格を作り、人生を良い方向に導ける道理なんてないからです。
それどころか、一つ間違えると「内なる神が“人を殺せ”と言うんだから殺していいんだ」というテロリストの論理にまで至ります。
ですから、ただの毒ではありません。猛毒です。
自己啓発書の良書の具体例とは?
では、どんな自己啓発書が良書なのでしょうか。
具体的には、次のような本が挙げられます。
『まんがと図解でわかる 7つの習慣』
『7つの習慣』は自己啓発の名著として名高いですが、あまりの分厚さで読む気になれない人が結構いらっしゃり、かく言う私も例に漏れません。
そこでオススメなのが『まんがと図解でわかる 7つの習慣』です。
分厚い名著は、まず漫画から入るべきです。無理に原著を読もうとして挫折してしまってはナンセンスだからです。
同著から得られるのは、
・「インサイド・アウト」
・「影響の輪」(別の記事で紹介)
・「緊急でなく重要であるものに時間をかける」
などの考え方であり、今まで他人に時間を奪われてきた人にとっては目が覚める本です。
『自由人の脳みそ』
「自由人」というタイトルからして悪書の予感がして怪しいですが、読んでみるとそうでもありません。
例えば、
必要なのは勇気ではなく覚悟。
決めてしまえば、すべては動き始める。
や
時間は無限にあるという感覚で生きている人は、行動力が鈍いが、人生の残り時間は限られているということを知っている人は、自然に動くよね。
など、心に刺さる言葉が多く散りばめられています。
自己啓発書によくある「ポジティブになれ」のような無意味な押しつけや成功論、自慢話などが一切ないので、不快感なくサラサラ読めます。
悩みがあるときに心強い相談相手になってくれる本でもあり、カタい思考を柔らかくしてくれます。
『生き方の答えが見つかる本』
これまた怪しいタイトルの本ではありますが、良書です。一部、呪術的な内容も書かれていますが、その部分は読み飛ばしても何ら支障ありません。
例えば、
自分にどんな才能があるか、
どんなことに夢中になれるかを知りたかったら、
いくら人に相談したとしても、
最後は自分でやってみるしかありません。
という言葉が妙です。「生き方の答えが見つかる」本なのに答えを教えてくれません。
しかし、答えを教えてくれない本こそが良書。そもそも、答えを求めるのは信者のスタイルです。そうではなく、実践しながら自分なりに答えを導いていくスタイルが人間本来のあり方ではないでしょうか。
同著は、その疑義に目覚めさせてくれる一冊です。
もう一つ面白いメッセージを紹介します。
解決法を探すよりも、
とにかく一歩を踏み出しましょう。それこそが解決策です。
いかがでしょう?「解決策を探さないのが解決策」とは、思ってもみない発想ですよね。
このように読者に変化球を投げかけ、気づきを与えてくれる本は良書です。
自己啓発書の良書を選んで確実に精神と能力を向上させよう!
ここまで自己啓発書の良書の見分け方について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
見分け方とは言っても、自己啓発書の9割が金儲け主義の悪書であることがわかれば自明ですね。悪書に手を出さないようにしていけばいいのですから。
具体的には、タイトルと目次、小見出しを見て
・「成功本」ではないか否か
・他の本の内容に似ていないか否か
・呪術的な本ではないか否か
を判断すれば、1割の良書に出会う確率が遥かに高くなるということです。
これからは、良書で自己啓発して確実に能力を向上させていきましょう!