不安すぎてパニックになる心理とは?失敗や不幸を乗り越えられる方法を紹介!
あなたは不安すぎてパニックになることがありますか?
不安には、例えば、
「病気や死が訪れるかもしれない」
「人間関係でうまくやっていけそうにない」
「仕事で失敗ばかりする」
など色々なものがありますが、このような不安を抱えながら毎日を送っていると人生面白くないですよね。
そこで、効果を発揮する道具を紹介します。それは、
「不安の原因を把握する」
です。この道具を使うと不安の根源を断ち切ることができるため、不安を和らげることができます。
では、「不安の原因を把握する」という道具について詳しく紹介します。
「不安の原因を把握する」とは?
生きていれば誰でも不安を抱えるもので、どんな不安を解消させる方法を使っても不安の度合いはゼロになることはありません。
専門家に相談した人からも「不安がゼロになった」という話は聞いたことがないですし、楽天家の人でも「○○したらどうしよう」という言葉を漏らすことはあります。
ただ、不安をゼロにはできなくても、それに近い度合いにすることは可能です。
では、「不安の原因」について検証してみましょう。
「不安の原因」とは?
あなたの現在抱えている不安の原因は何でしょうか?
仕事や健康状態、災難など様々なことが想定されますが、いずれにしても
・失敗
・不幸
のいずれかのものと考えられます。
そこで、「不安の原因」について失敗と不幸に分けて検証します。
失敗の場合
例えば、不安の原因が「試験での失敗への想定」にあることをあなたが気づいたとします。
そこで終わりですか?
失敗か成功かに判断の基準を置くと、常に成功の求められる場面で不安な気持ちになってしまいます。
そうではなく、判断の基準を準備の過程に置き、
「これだけ十分に準備しておいて失敗に終わるなら仕方ない」
と思える段階にまで対策を練ることが必要です。すると、自然に不安を和らげることができます。
ただ、特別の事情によりどうしても準備の時間が足りなくなる場合もあります。その場合でも、限られた時間内でできることを精一杯行うだけのことです。
いずれにしても「後悔しないくらい十分な準備をしたのだ」と思える段階にしておくことが重要です。
不幸の場合
不幸には災難や病気などの様々なものがありますが、ここでは最悪のものを想定してみます。
例えば、不安の原因が「死への想定」にあることをあなたが気づいたとします。
死は誰に対しても訪れるものであることを理解していても、「死んだらどうなるのか」ということを思うと怖いですよね。
その際に次のエピクロスの名言を思い出してみることをオススメします。
我々が存在するとき死は存在せず、死が存在するとき我々は存在しない
死後はこの世に存在しないだけのことですから「死はいつか来る。それはさておき、生きている間は何をしよう」ということを考えて生きていけばいいのです。
もしかしたら、今、大きな隕石が地球に落下するかもしれません。そのせいで、あと1分しか生きられないという状況になったらどうしますか?
その際には、1分間何かをすればいいのです。何もせず、ただ「不安だ」と嘆きながら死んでいくより遥かにマシでしょう。
根本思想:エピクロスの「快楽主義」
この道具は、古代の哲学者エピクロスの「快楽主義」を根本思想としています。
エピクロスの「快楽主義」とは「欲望を満たすこと」ではなく、「苦痛や不安から解放された境地を目指す考え方」です。
欲望を満たそうとすると新たな欲望が次々に生まれてきますよね。
例えば、ケーキを食べる度に「もっとおいしいケーキが食べたい」と思うようなものです。この姿勢では永遠に満足ができません。近所から手作りのケーキをいただいても、ありがたみを感じることができないでしょう。
エピクロスの「快楽主義」では、欲望を満たそうとするとかえって不快になるため、それを避けるための努力が必要であるものと捉えます。
「快楽主義」とは具体的に何をすればいいのか?
では、エピクロスの「快楽主義」では具体的に何をすればいいのでしょうか。
このことに関して、エピクロスは次の名言を放っています。
「隠れて生きよ」
この言葉は「人の行き交いの多い都会では心が惑わされやすいため、静かな田舎で平穏に暮らしなさい」という意味を表します。
少なくとも「静かに平穏に暮らす」ということは、都会の人でも身につけられるのではないでしょうか。
ただ、都会の人は「普段当たり前にある」と思っていたものが突然失われると不幸な気持ちになりますよね。都会の人が田舎に住み始めて寂しい思いをするのは、オシャレな服や店、遊べる施設などがないことによるものです。
元々田舎で暮らしている人はそれほど不幸な気持ちになりません。都会の人にとっての「普段当たり前にあるもの」を知らないのですから。
不安の原因を把握すれば怖いものなし!
ここまで 「不安の原因を把握する」という道具について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
失敗への不安は基本的には準備不足の証。十分な準備をした上での失敗なら諦めがつくでしょう。
病気や災難などへの不安については、自身でできる限りの予防策を講じた後には他のことに意識を向けるしかありません。
1分でも生きられる時間があるのなら、1分間何かをしているか「不安だ、不安だ」と嘆いてばかりいるか、どちらがいいと思いますか?
勿論、前者ですよね。
これからは不安の原因を把握して、失敗へのものなのか不幸へのものなのかを区別してどのように対処していくか考えながら生きていってみてはいかがでしょうか。