おすすめの良書なんかより、サクッと選べる「本を選ぶコツ」について紹介します
どんな本を選べばいいか迷っていませんか?
本を選んでいると、それだけで結構時間がとられてしまいます。
本を選ぶのに、あまり時間をかけたくないですよね。
そこで今回は、時間の浪費を避けるための「本を選ぶコツ」について紹介します。
本を選ぶコツとは?
時間の浪費を避けるためには良書を選ぶ必要があります。
良書はあなた自身にとってメリットのある本です。そうでなければ、あなたが読んでも糞にもならない本ということになります。
糞にもならない本に時間をかけないための「本を選ぶコツ」は次の2つです。
(1) 良書を見極める
当然のことでありますが、良書かどうかを見極めることが必要です。読書はそこから始まっていると言っても過言ではありません。
良書を見極める基準については後述しますが、良書を選ぶにはあなたの現在置かれている状況から判断しなければなりません。
必ずしも、「他者にとっての良書=あなたにとっての良書」とは限らないからです。
(2) 良書に出会う確率を高める
良書かどうかを見極めるだけでなく、良書に出会う確率を高めることも重要です。
手当たり次第に一冊ずつ本を手にとって「これは良書で、あれは良書ではない」と一々判断していては、それだけで人生が終わってしまいます。
具体的なコツについては後述します。
良書を見極める基準とは?
あなたにとっての良書かどうかは読んだ後で決まるものでありますが、読んでから判断するようでは時間がかかりすぎます。
ですから、読む前に判断しておきたいものです。
その基準は次のことで決まります。
(1) 自分にとって理解できる文章かどうか
本から知識や知恵を得るためには、まずあなたにとって理解できる文章でなければなりません。
あなたの普段使わない言葉や専門用語が羅列されている文章を読んでもチンプンカンプンです。
専門用語の羅列本は専門家や専門学生向けに書かれているものであり、それ以外の方には不向きです。一般の人が読んでも宇宙人の文章にしか見えません。
まずは自分が理解できる文章かどうか。それが良書の第一の基準です。
(2) 自分が実践できそうな内容かどうか
本の目次や見出し、本文などをサラッと見て、実践できそうな内容かどうかが重要です。
例えば、ドラッカーの本をサラッと見て「自分でも起業できそう」と思えれば、あなたにとって良書の可能性があります。
「何だか難しそうだな」とか「うぇ~めんどくさ」などと思えてくるようならば、良書ではありません。実践できそうでなければ、その本を買ったとしても積読(つんどく)になるだけです。
ということは、自分が実践できそうな内容かどうかも良書の条件になってくるわけです。
良書に出会う確率を高める方法とは?
実際に本を手に取るより前に良書に出会う確率を高めておくことで、良書を読む時間を10倍以上確保できます。
その方法は次のものです。
(1) 読む目的を決めておくこと
本を選ぶからには何らかの目的があるはずですが、大抵モヤモヤした状態です。「あれでもない、これでもない」と。この状態では、本を選ぶのに時間をかけてしまう上に良書と出会いにくくなります。
その意味で本選びは結婚相手探しと似ています。
トントン拍子に結婚する人がいますよね。彼らには共通点があります。何だと思いますか?
自分の求めているものが明確に決まっていること
です。それは、本も同じ。
自分の求めているものを明確に決めておくと、良書に出会う確率が10倍以上上がります。
自問することで読む目的が決まる
「自分の求めている本は何か?」と自問すればいいのです。すると、自ずと読む目的が決まってきます。
「自分の求めている本は何か?」とは「現在何が問題なのか?」と同じです。
アインシュタインの名言にあります。
問題がわかれば、答えは半分わかったと同じだ
と。
人間、問題自体がわからないからこそ激しく悩むのですが、問題を見つければ半分悩みを解消したようなものです。後は問題を解くだけですから。
残りの半分は他者(本)が導いてくれます。
ですから、本を読む前に「現在何が問題なのか?」を自問する必要があるわけです。
その答えが「人間関係」ならば、「人間関係を良くする」や「コミュニケーションを上手くとる」などの目的になってきますよね。すると、あなたの読むべき本が絞られ、良書に出会いやすくなります。
(2) 気になるキーワードをリストアップすること
気になるキーワードは誰にでもあるもので、それも複数あるはずです。
例えば、自信をつけるための本を読みたい場合には「自信」が気になるキーワードです。「自信 本」でググれば、自信に関する本や書評のサイトが抽出されます。
つまり、気になるキーワードをリストアップしておくと「何で検索すればいいか」(どんな本を読めばいいのか)で悩む必要がなくなるということです。(と申しますのも、気になるキーワードは時間が経てば忘れるからです。忘れたら、思い出すのに苦労します。筆者の場合、テキストファイルにメモってます。)
そして検索した結果、抽出された本のタイトルを見て面白そうだと思える本をリストアップし、各本の目次や書評を見て読むかどうかを決めればいいのです。
大抵の本は、目次を見ればどんなことが書かれているのか6割ぐらいわかります。
矢印で流れを整理すると次のとおりです。
気になるキーワードのリストアップ
↓
キーワードで検索して、気になるタイトルの本のリストアップ
↓
リストアップした本の目次を見て読むかどうかを判断
(3) 書評やAmazonのレビューを参考にする
他者のレビューを参考にするのも一つの手です。
特に現代ではブログで書評をアップしている方が多いですから、「気になる本のタイトル 書評」でググって書評をお読みいただくことをオススメします。
Amazonレビューの注意点
Amazonレビューで評価が高い本(多数レビューあり+星5つの本)については注意が必要です。
断言します。まず、良書である確率は低い。
読書習慣のある人はベストセラーの本を読む傾向にありません。経験上、著者の知名度や話題性が高いだけで中身が薄っぺらいことを知っているからです。筆者もそう感じています。
また、特定の著者の本がやたらに評価が高かったりします。例えば、自己啓発書や引き寄せなどのオカルト系の本がその傾向にあります。
同じ著者の本を何冊か読んでみるとわかりますが、大抵同じ話が登場してきます。そんな本に星5つを付けるのは信者ぐらいしかいません。
ですから、「多くの人が評価している=良書」ではないのです。他者の評価に左右されず、自分なりに良書を見つける感覚を磨くことは重要です。
多くの良書を読んで密度の濃い人生にしよう!
ここまで時間の浪費を避けるための「本を選ぶコツ」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「本を選ぶコツ」は、良書を見極め、良書に出会う確率を高めることです。
良書を見極めるには、
・理解できる文章かどうか
・実践できる内容かどうか
良書に出会う確率を高めるには、
・読む目的
・気になるキーワード
・他者の書評
が重要であることを確認しました。
得た知識や知恵を血肉にして密度の濃い人生にしていくために、参考にしてみてください。