人生に疲れた人必見!生きづらい世界から抜け出すために役立つ考え方とは?
あなたは、どんな考え方を大事にして生きていますか?
特定の考え方を大事にすることはとてもいいことではありますが、ときには悲惨な結果を招くケースもあります。
例えば、「結婚こそが幸せの条件である」という考え方を大事にしていると「独身状況=不幸」という考えになり、そのせいで離婚後うつ病に苛まれる人が少なくありません。中には、それで自殺した人もいます。
このように執着は毒となることもあります。恐ろしいですよね。
そこで、毒消しとなる道具を紹介します。それは、
「執着を捨てる」
です。この道具を使うと、よりよい考え方を受け入れる受け皿を用意することができ、柔軟に生きやすくなります。
今回は、「執着を捨てる」という道具について詳しく紹介します。
「執着を捨てる」とは?
人は特定の考え方であらゆる物事を解釈しようとするものであり、ときには特定の考え方に縛られて悪い結果を招くことがあります。
そんなときに自分の支持してきた特定の考え方を捨てること、それが「執着を捨てる」です。
例えば、冒頭で挙げた「結婚は幸せの条件である」という考え方は一般的に支持されていますが、それで生きる意欲を失うくらいなら捨てる方が得策です。
つまり、「執着を捨てる」ことで生きる意欲の損失を回避できるのです。
そもそも「私は離婚した。だから不幸だ。」と思ったところで何があるのでしょうか。離婚して寂しいのなら再婚相手を探せばいいですし、不幸と思いたくないのなら「結婚は幸せの条件である」という考え方を捨てればいいのです。
このうち、後者の手段こそが「執着を捨てる」です。
「執着を捨てる」の使い方とは?
従来支持してきた考え方を捨てるのは簡単ではありません。では、どうしたらいいでしょうか?
その方法について考えられるのは、次のものです。
(1) 従来の考え方と結果の関係を探る
第一に挙げられるのが、因果関係を見つけることです。
具体的には、
「〇〇の考えのせいで、▲▲の結果を引き寄せてしまっているのかも」
と思ってみることです。
因果関係に気づくことができれば「従来の考え方を捨てる方が楽になる」という意識が芽生え、容易に執着を捨てることができます。
(2) 矛盾点を見つける
従来の考え方の矛盾点を見つけることで執着を捨てることができます。
例えば、「結婚=幸せの条件」という考え方の矛盾点は何でしょうか?
・結婚していない人にも幸せな人はいる
・死別や離別した人にも幸せな人はいる
という矛盾点が浮かび上がってきますよね。
すると「「結婚=幸せの条件」という考え方はおかしい。こんな考え方に自分はいつから支持していたのだろうか。」と疑問を感じてくるはずです。
そこが執着からの解放点です。
基本概念:「確証バイアス」
この道具は、「確証バイアス」という心理傾向を基本概念としています。「確証バイアス」とは自分の信じているものに一致する例を重要視する傾向のことで、いわば脳の作用によるものです。別の記事でも取り上げました。
このことから執着は脳の作用によるものと言え、「結婚=幸せの条件」が一般的に支持される原因にも考えられます。
結婚式の新郎新婦や子どもの写真などを見ると幸せそうに見えますよね。それは、「結婚=幸せの条件」の仮説を正しい前提とする見方です。
前提を崩してみると、いかがでしょう。
・実は多額の借金を抱えている
・実は家庭内暴力が横行している
・実は隠し子がいる
などの事情を抱えていて幸せではないのかもしれません。そんな悲惨な家庭に比べれば、独身で自由に暮らしている人の方が余程幸せですね。
と、このように前提を崩してみると執着を捨てることができます。
執着を捨てて幸福感度を高めよう!
ここまで「執着を捨てる」という道具について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
執着を捨てると幸福の感度を高められることについてご理解いただけたでしょう。
執着の捨て方は次の2通りの方法により実行できます。
(1) 従来の考え方と結果の関係を探る
(2) 矛盾点を見つける
また、執着は脳のシステムによるものであることについても紹介しました。それが原因で幸福の感度を低くしてしまうこともあり、往々にして生きづらさを感じてしまうわけです。
これからは、時々執着を捨てて幸福の感度を高めていきましょう。