性格を変えられるのは本当か?「自分を変えたい」と思ったときに効く方法を紹介
自分の性格を変えたいと思うことはありませんか?
「〇〇な性格で損をしている」
「自分の〇〇なところを直したい」
「よく人から〇〇と言われるのがイヤだ」
などと思ったりすることはよくありますよね。中には、そのために対人関係でふさぎ込んで悩んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、効果を発揮する道具を紹介します。それは、
「信じているものを確認する」
です。この道具を使うと、自分の性格が変わり、新しい自分に生まれ変わることができます。
今回は「信じているものを確認する」という道具について詳しく紹介します。
「信じているものを確認する」とは?
あなたの信じているものにはどんなものがあるでしょうか?
例えば、
・努力をすれば報われる
・血液型A型の人は几帳面である
・いい会社に入って結婚して子宝に恵まれれば幸せである
など、様々なものが挙げられると思います。
しかし、その中には信じても得にならないどころか損をしてしまう代物もあるはずで、それを確認しておく必要があります。
それが「信じているものを確認する」という道具です。
「信じているものを確認する」をどう使えばいいか?
「信じているものを確認する」とは、具体的には信じているものとその結果の関係を確認することです。
使い方については次のとおりです。
(1) マイナスの結果を知る
例えば、あなた自身が「神経質な自分」であることを信じているとします。
「神経質な自分」であることを信じることによって、どんな結果を導けるでしょうか?
一つの例として、
他人に細かい部分を要求する → 他人に嫌がられる → 仲間外れにされる
の結果が想定できます。つまり、「神経質な自分」を信じることによってマイナスの結果を引き寄せているということです。
まずは、そのことについて認識しておく必要があります。
(2) 特定の人物を模倣する
次にすべきことは「神経質な自分」を信じるのをやめることですが、やめること自体は難しいものです。
そこで、次の質問を自分に問いかけてみます。
あなたはどんな性格の人物になりたいですか?
「神経質な自分」が嫌ならば「大らかな性格」を想定すればいいと思いますが、その性格を持った実在の人物を模倣するのが望ましいです。
テレビにはモノマネ芸人がよく登場してきますが、彼らは本人になりきって演じていますよね。演じれば演じるほど本物に近くなっていき、最終的には本物と区別もつかないぐらいのキャラクターになります。
そもそも、人間は誰かの模倣で生きています。「どうあるべきか」が誰もわからないので、周囲の人間の見様見真似で生きざるを得ないからです。
その証拠に、誰かの態度に似ているなと思えば、
・その人の親
・その人の仕事仲間
・その人の友人
・憧れの有名人
であることが多かったりするものです。周囲の人間を見て、心当たりありませんか?
信じる者は救われないのか?
中には「信じる者は救われるんじゃないの?」と思っている方もいらっしゃるので、そのことについても確認しておきましょう。
まず「信じる者は救われる」という言葉の由来は聖書にあり、信じる対象はイエス様です。
ですが、現実をご覧ください。罪のない人間が戦争や犯罪で犠牲になることが絶えません。イエス様は戦争や犯罪をお許しになっているのでしょうか?
到底考えられないですよね。神に祈っても、お金や食料は空から降ってきません。
ですから、神ではなく人を頼るしか生きる道はないのですが、人を頼ってもだまされることがありますので、その意味においても「信じているものを確認すること」が常に必要と言えます。
基本概念:「確証バイアス」
実は、この道具は「確証バイアス」という心理傾向を基本概念としています。「確証バイアス」とは、自分の信じているものに一致する例を重要視する傾向のことです。
例えば、あなたが「血液型A型の人は几帳面である」という信念を持っていたとします。A型の人のデスクがきれいである様子を見て、「私の信じていることは正しい!」と確証を得たような錯覚を起こすようなことが「確証バイアス」です。
平たく言えば “一を聞いて十を知った錯覚になる” であり、100の事象のうちたった1~3の事象で確証を得た気になってしまう傾向でのものです。
「確証バイアス」は脳によるものであるため、脳にだまされていると言えます。そのため、脳にだまされているかどうかを確認する必要があり、それには「信じているものを確認する」という道具が有効なのです。
信じるものを知れば救われる!
ここまで「信じているものを確認する」という道具について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
あなたに植え付けられたものが「確証バイアス」によって信じているものとなり、それが原因で良くない結果を引き寄せている可能性があります。
「信じているものを確認する」の使い方は図示すると以下のとおりです。
これからは、「信じているものを確認する」という道具を積極的に使っていくと人生が大きく変わっていくはずです。