心の疲れの癒しには「響く言葉」より「クラシック音楽」がいいのは本当か?
あなたは、心が疲れた時にはどんなことをしますか?
例えば、
・寝る
・食べる
・テレビを見る
などの方法が挙げられると思います。確かにそれらは有効な方法と言えますが、それを毎日続けるのもどうでしょうか。退屈してこなければいいですが・・・。
そこで、クラシック音楽を聴くことをオススメします!
クラシック音楽を脳に取り入れることにより身体と精神に健康的な効果をもたらすことが専門家の間でよく言われています。
しかし、「クラシック=敷居が高い」という先入観が聴く意欲の邪魔をして、なかなか聴く気にならないですよね。
そこで、今回はクラシック音楽を聴くメリットについて紹介します。
クラシック音楽を聴くメリットとは?
クラシック音楽を聴くことには、次のメリットがあります。
(1) 心をきれいにする
歯医者の待合室ではクラシック音楽が流れていませんか?
それには歯の治療への恐怖感を和らげるという目的があります。そのおかげで待合室では落ち着いた気分で待っていられるのではないでしょうか。
また、アメリカにおいて「コンビニでクラシックを流したら不良少年が寄り付かなくなった」という有名な話もあります。それだけクラシックは悪の心を追い払う効果があるということです。
心をきれいにするには、クラシック音楽はうってつけです。
(2) 共通の話題作りにできる
クラシック音楽は国境を超える文化の一つですし、詳しくなると国籍問わず人と会話するときのネタに使えます。
また、クラシック音楽には音楽の知識のみならず、作曲当時の人物の哲学や外国の文化、歴史などにも触れることができるので興味を持てば持つほど話題が豊富になっていきます。
クラシック音楽に興味のない人にも、オススメのクラシック音楽を紹介することによってコミュニケーションの輪が広がっていくでしょう。
(3) 流行に振り回されない
クラシック音楽は流行ものではありませんので流行を追うという手間を要しませんし、「最近の曲で好きなものはないな・・・」という悩みに陥ることもありません。
そもそも、流行を追うはなぜでしょうか?
流行を追うこと自体は同調行動であり、周囲の人間の行動に合わせているものです。
そこで、少し考えていただきたいのですが、
「周囲の誰かのお気に入りは何だろう?」
という視点より
「この世で最も素晴らしいものは何だろう?」
という視点の方が、見える世界が広がっていきませんか?
「クラシック=敷居が高い音楽」が嘘である理由とは?
「クラシック=敷居が高い音楽」という先入観により、クラシックを毛嫌いする人が多いものです。
そこで、「クラシック=敷居が高い音楽」が嘘である証明をしていきます。
学校の授業による逆効果
テレビなどで耳にしたことのあるクラシックの曲を聴くと、学校の音楽の授業を思い出しませんか?
すると、
「学校で聴くような音楽をわざわざプライベートで聴きたくない。」
と思うようになるはずです。
その原因は「学校の授業による逆効果」によるものと考えられ、強制されると反発したくなるという心理(「心理的リアクタンス」と言います。)からくるものと捉えることができます。
自発的に聴き直して自分なりの感想を持つようにしていけば、「学校の授業」のイメージを払拭することができます。
演奏者との距離感という幻想
クラシックを演奏する人はスーツやドレス、蝶ネクタイなどを身につけたりして、素敵な格好をしていますよね。その姿を見て、
「演奏者と私とでは、だいぶ距離感がある」
「自分には無縁、似合わない、身分不相応の世界である」
と思い、クラシックの世界に蓋をしてしまう人も少なくありません。
しかし、それは幻想に過ぎず、単に「聴く意欲がない」だけであるにもかかわらず、言い訳の材料にしている可能性が高いです。
聴く意欲が起きない原因には、主として周囲の人間環境が考えられます。周囲の人間にクラシックの話をする機会がなければ、聴く意欲の起きる動機がありません。
そこで、今回の記事をお読みいただき、クラシックの存在価値について今一度見直していただければと思います。
曲は長くない
クラシックの曲は長いものが多く、「そんなに長い時間聴いている暇などないよ」と思っている人も結構いらっしゃいます。
この点もちょっとした工夫で解決します。それは、
「全部は聴かない」
という方法です。
例えば、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ハナト・ムジーク」という有名な曲を聴く場合には「一楽章のみ聴く」という方法を採ると、5~6分で済みます。5~6分であれば、J-POPの曲の時間とさほど差がありませんよね。
ただ、
「他の楽章を聴かなくてもいいのか?」
というツッコミもあるでしょう。しかし、その心配も無用で、基本的にクラシックは楽章ごとに楽しめる内容となっています。楽章間のつながりを意識して聴きたい場合に続けて聴けばいいものです。
クラシックの聴き方のコツとは?
クラシックを楽しむには、聴き方次第でガラリと変わります。
そこで、クラシックの聴き方のコツを下記に紹介します。
(1) 全部は聴かない
「全部は聴かない」という方法については上記で少し触れましたが、クラシックを聴こうとして挫折する人の多くは、
「全部聴かなければ」と構えている人
です。例えば、
「交響曲を一楽章~終楽章まで全部聴こう」
と思ったりしていないでしょうか?
しかし、その必要はなく、気に入った楽章のみを聴けばそれでいいのです。
例えば、「Andante」や「Largo」などのスローテンポの楽章は、退屈になりがちなものが多く、初心者向きではないと言えます。(勿論、曲によって「Andante」や「Largo」でも聴きどころのある楽章もありますが、基本的には少ないと思っていただいて差し支えありません。)
(2) 演奏ごとに録音状態を聴き比べる
クラシックとそれ以外のジャンルとで一線を画すことと言えば、
「録音状態によって、大きく印象が変わる」
ということです。
・指揮者
・演奏家
・録音の時期
・場所
などによって、曲のイメージが変わってきます。
特に、指揮者が違えば、テンポや強調する箇所などが違って聴こえますので、録音状態の違うものをいくつか比べてみることをオススメします。
クラシックの紹介サイトを見てみると、「名盤のCDは」などと解説されていますよね。その記事を参考にしてみるのもいいでしょう。
(3) 作曲者の視点で聴く
あなたが作曲者になったつもりで聴いてみると、曲の印象が大きく変わります。
例えば、ブラームスの「交響曲第1番第4楽章」を聴いてみると、
「ブラームスはベートーヴェンの第九を意識して作ったのかな」
などと感じるはずです。
すると、
「ブラームスはなぜベートーヴェンの第九を意識したのか」
「ベートーヴェンの第九には何が込められているのか」
という疑問まで出てくるでしょう。その疑問を解消するために、いろいろ調べる作業まで必然的に出てきます。
それがクラシックの醍醐味と言えるところです。
クラシックを聴いて心を豊かにしよう!
ここまでクラシックを聴くメリットについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
心は空気清浄機のフィルターのように澱んできますので、そんなときはクラシックを聴いてきれいに掃除するということも一つの方法です。言葉は心に響くものでありますが、芸術はそれ以上の効果があると言っても過言ではありません。
また、クラシックは知れば知るほど面白くなって知識が深まり、話題の種がつきず、国籍問わず、共通の話題作りにしていくというメリットにもなります。
これから、試しにクラシックの曲を何か一つ聴いてみてはいかがでしょうか。
※クラシック初心者の方は、別の記事「クラシック初心者に朗報!?おすすめの名曲を紹介!」をご覧ください。おすすめの名曲について詳しく紹介しております。