思い通りにならない人生を幸運に変える「樹木希林の名言」とは?
人生、思いどおりにならないことってよくありますよね。
・「一番入りたい会社に入れなかった」
・「病気のせいで試験が受けられなかった」
・「ケガで現役生活を引退する羽目になった」
など。
このように不本意なことばかり続いたら、あなたはどのように捉えますか?
「私は不運な星の下に生まれてきたのかな」などと捉えるのではないでしょうか。
しかし、不運に思っていると次々に不運なものを引き寄せてしまいます。それは本当の話で、是が非でも避けたいものですよね。
そこで、不運を避ける道具を紹介します。それは、
樹木希林の名言
です。樹木希林氏は女優として活躍されましたが、夫との関係などの苦労が多く、過去に数々の名言を残しました。いずれも含蓄のある言葉です。
今回は、不運を幸運に変える樹木希林の名言について詳しく紹介します。
樹木希林の人生哲学とは?
樹木希林氏の考え方を一言で言えば、
「忍辱」(にんにく)
の精神です。「忍辱」とは「どんなに苦しいことでも耐え忍ぶこと」を意味し、人間的成長をもたらすための仏教の考え方です。
冒頭に挙げました「一番入りたい会社に入れなかった」不本意の例で言えば、「一番入りたい会社へ簡単に入ったら傲慢になる。思い通りにならないことを経験すれば人間的成長ができるのだ」という考え方になります。
あなたは、この考え方をいかが思われますか?
人生とんとん拍子に行く人もたまに見受けられますが、その後の末路は大抵厳しいもののように筆者は思います。なぜなら、ある程度苦労を経験しないと、その後の人生の糧となるものを得ることができないからです。
例えば、有名人の子どもは生まれたときからお金持ちなので、生活費を稼ぐ苦労を知りません。そのため、道楽に走ってしまう人が少なくありません。
一方、不遇な経験を多くしている人は経験の度に人間的成長をしているので、そういう人の言葉には含蓄があり、樹木希林氏もその一人と言えます。
人生に役立つ樹木希林の名言とは?
では、人生に役立つ樹木希林氏の名言について下記に紹介します。
「不本意なことをする存在を師として受けとめる」
自分にとって具体的に不本意なことをしてくる存在を師として先生として受けとめる。受けとめ方を変えることで、すばらしいものに見えてくるんじゃないでしょうか。
※引用元:『不登校新聞』の記事「【追悼企画】樹木希林さん「がんのおかげで成熟した」」より
例えば、あなたが道を歩いていてマンホールに落ちたとします。
マンホールに落ちたことから何を得ることができるでしょうか?
思い浮かぶのは「常に足元に気をつけて歩くこと」ですよね。特に現代では携帯ゲームやスマホが普及し、それを見ながら歩いたり自転車を運転したりして、死亡事故の発生するほどの危険まであります。
死亡してしまえば何かを得るどころか人生終わりですが、そうでない限りは何かを得ることができます。たとえ治らない病気にかかっても、その病気を抱えたまま人生を全うすることを考えますよね。
まさに樹木希林氏の仰るとおり「不本意なことをする存在」を師として扱えば、「そこからどうしたらいいか」という考え方になり、それなりの未来が見えてきます。
同じ死でも「不運を嘆きながらの死」より「精一杯生きながらの死」の方がいいですよね。樹木希林氏の最期は後者だったように思えます。自分の姿を冷静に見つめながら、いつ没してもいいように心の準備をしているという。
このように、死に方を考えるのも生き方のテーマの一つと言えます。特に、弔事の際に考えさせられるのではないでしょうか。
「楽しむのではなくて、面白がることよ」
面白いわよねぇ、世の中って。「老後がどう」「死はどう」って、頭の中でこねくりまわす世界よりもはるかに大きくて。予想外の連続よね。楽しむのではなくて、面白がることよ。楽しむというのは客観的でしょう。中に入って面白がるの。面白がらなきゃ、やってけないもの、この世の中。
※引用元:朝日新聞出版のニュース・情報サイト「AERA dot.」の記事「「生きるも死ぬも、面白がらなきゃやってられない」生前、死生観を語る」より
あなたは青汁好きですか?
青汁は「まずい」と言われる飲み物ですが、その「まずさ」を味わうという考え方が樹木希林氏の仰る「面白がる」ということではないでしょうか。
CMのフレーズ「まずい!もう一杯!」とまではいかないでしょうけど、
「これが痛さか!」
「これが辛さか!」
などの感覚は得られるでしょう。しかし、このままですと「面白がる」という境地には至りません。
そこで、少し見方を変える必要があります。あなたはどうしたら見方を変えられると思いますか?
一つ考えられるのは、「生きている実感」を味わうという考え方です。痛さや辛さが感じられなければ神経マヒの状態ですから事態は深刻(麻酔をかけた場合は例外)ですが、感じられる以上は少なくとも「生きている実感」を得られています。
ドラマや漫画の中で「信じられない出来事が起こると頬をつねってみるシーン」の描かれることがよくありますが、あれも「生きている実感」を確かめるためなのでしょう。(実際に頬をつねって夢かどうかを確かめる人を見たことはありませんが。)
このことから樹木希林氏は何よりも「生きていることへのありがたみ」を大切にされていたものと考えられますが、私たちにとってもこの考え方は参考にできるのではないでしょうか。
不本意に思ったら樹木希林の名言を思い出そう!
ここまで不運を幸運に変える樹木希林の名言について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
樹木希林氏はどんなに不本意なことでも「忍辱」の精神により耐え忍んだと考えられます。また、その人生哲学はただ単にストイックなものではなく、「別の人の視点」や「生きている実感への味わい」を取り入れる工夫を入れたものです。
樹木希林氏のファンの方には「彼女のユーモアが面白くて好きだ」という人が多いと思われますが、ユーモアの要素はその点にあるのです。
そして今回、樹木希林氏の残した名言のうち
・「不本意なことをする存在を師として受けとめる」
・「楽しむのではなくて、面白がることよ」
という言葉について取り上げました。
これから先、あなたの人生において不本意な出来事がやってきたときには樹木希林の名言を是非思い出してみてください。