名言「天才は1%のひらめきと99%の努力」の本当の意味と活用法を紹介!
あなたは「天才は1%のひらめきと99%の努力」という言葉をご存知ですか?
エジソンの名言ですが、誤解されやすい言葉でもあるのです。
また、彼の名言をどう活用すればいいのでしょうか?
名言とは言っても、常人離れした人の言った言葉であるせいか活用されにくい性質もあるのです。
そこで活用しやすくするために、今回は「天才は1%のひらめきと99%の努力」の活用法について紹介します。
「天才は1%のひらめきと99%の努力」の本当の意味とは?
まず、「天才は1%のひらめきと99%の努力」の本当の意味について確認しておきましょう。
「ひらめきがなければ、努力をしても無駄」
というもので、エジソン本人自らそのように言っていたそうです。
なぜなら、彼はメディアの記事で「努力の人」という脚色を加えられ不満に思ったからです。
普通に考えればそうですよね。本意でないことがメディアに書かれてしまうのは心外です。
そこで、彼は「努力だけではエネルギーの無駄。ひらめきがないとダメ」と主張したのです。真意はこの主張で得られます。
なぜ「天才は1%のひらめきと99%の努力」は誤解されやすいのか?
「天才は1%のひらめきと99%の努力」を文字通り捉えようとすると「99%の努力」に重点が置かれるでしょう。
それも誤解の原因の一つと言えますが、より大きな原因としては次のものが考えられるのです。
(1) 当時のメディアの誤訳
誤解される第一の要因として、当時のメディアの誤訳が考えられます。
エジソンは「ひらめき」を「脳の中に存在するリトルピープルの声」と呼び、「リトルピープルの声を感じることができれば努力は無駄にならないのさ」と発言していました。
「リトルピープル」は「生まれたときから脳に存在する地球外生物」のことだそうです。
あなたはこのエジソンの発言の意味を理解できますか?
理解できないですよね。
当時のメディアも理解できず、無理やり「努力の重要性」を引っ張り出して脚色を加えて編集したのです。
(2) 労働者の道徳との結びつきやすさ
また、「努力の重要性」は労働者の道徳と結びつきやすいので、メディアにとっては購読の収益を増やせるのに都合の良い道具になります。
と申しますのは、エジソンの生きた時代にサミュエル・スマイルズの『自助論』が出版された背景があるからです。
その背景の詳細については別の記事「名著『自助論』で働く意味や目的に気づく?要点とまとめを紹介!」をご覧いただければと存じますが、イギリスで産業革命が起こって以降、
「働く人々にとっての働く意義」
について問われました。そこで、サミュエル・スマイルズは同著の中で「勤勉は美徳である」旨を提唱し、労働者の意欲向上に働きかけをしたのです。それがアメリカにも伝わりました。
そのような最中の時代ですので、当時のメディアの誤訳と労働者の道徳が結びつきやすかったのも誤解の大きな要因の一つと言えます。
「天才は1%のひらめきと99%の努力」をどう活用すればいいのか?
本当の意味を知ると次の疑問が生じるはずです。
「ひらめくにはどうしたらいいの?」
残念ながらエジソンは「リトルピープルの声」としか説明しませんでした。
ただ、ひらめく方法には次のものが考えられます。
(1) 問題を発見する
ひらめきには問題の存在が前提です。
例えば、ダイエットするのは肥満の問題があるからですよね。
肥満の問題を解消するために、
・運動する
・断食する
・糖質制限をする
などの方法を実行するはずです。
それらの中から「運動する」方法を選ぶとして結果が変わらなかったとします。
すると、次のことを考えるようになりますよね。
・運動量が足りないのか
・運動以外の何かが足りないのか
この例の思考過程を抽象化して図式にすると次のようなイメージとなります。
問題→解決法の検証→新たな問題の発見→解決法の検証→新たな問題の発見→・・・
つまり、問題の発見が解決法の検証の場を作り、数々の検証の場こそがひらめきのヒントになると考えられます。
(2) 多くのことを試す
一つのことだけではなくて、多くのことを試すとひらめきにつながりやすいです。
上記のダイエットの例で言えば、運動や断食、糖質制限などを色々試してみることで最も効率の良い方法をひらめくことができるということです。
そもそも「多くのことを試すとひらめく」という感覚については、中学校で訓練を受けられるはずです。
中学の数学における「ひらめきの訓練」とは?
例えば、次の図形の「角Aの角度」を解いてみてください。
このままの状態では解けませんよね。
そこで、次の図のように補助線(赤い点線部分)を引けば簡単に解けます。
これにより二つの三角形に分けることができ、左の三角形の外角(角B)を設定できます。
「角B」の角度は「三角形の外角はそれと隣り合わない2つの内角の和」という性質を利用して「45°+15°=60°」と算出できますよね。
角Aは右の三角形の外角ですので角Bと同様に同性質を利用して「角B+30°=90°」と算出できます。ゆえに「角Aの角度=90°」が正解です。
ただ、このような解法は何度も類似問題を解いていないと「補助線」や「外角の性質」を利用することがひらめきません。
「数学は暗記科目ではない」と言われるのはこのためです。公式や定理だけ覚えていても問題は解けません。
このことからも「多くのことを試さないとひらめかない」と言えるのです。
エジソンの言葉の本当の意味を大事にして創意工夫しよう!
ここまで「天才は1%のひらめきと99%の努力」の活用法について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
上記で本当の意味について紹介しましたが、言い換えれば
「同じことを繰り返すだけが能ではない。創意工夫も大事だ!」
ということです。
努力の定義については別の記事でも紹介しましたが、良い結果が表れない原因は努力不足だけでなく方法にもあると意識しておく必要があります。
それには次の2つのひらめきのヒントが役に立つのではないでしょうか。
(1) 問題を発見する
(2) 多くのことを試してみる
これからは、エジソンの言葉の本当の意味を大事にして創意工夫も行いましょう!