まだ情報の収集や共有してるの?情報を遮断するメリットを紹介!
現代では、簡単にインターネットであらゆる情報が手に入りますよね。そのため、便利な世の中になったと言えます。
しかし、情報を知りすぎたことによって損する場合も少なくありません。
例えば、「あなたが相手に嫌われている」という情報を第三者から聞いた場合はいかがでしょうか。
いい気持ちしないですよね。それどころか、今後その相手にどう対応したらよいか構えてしまうでしょう。
ということは、初めから相手の情報を知らない方が良かったと言えますよね。
相手の情報を知らないようにすること、つまり「情報を遮断すること」を
「三猿」(さんえん。「見ざる、言わざる、聞かざる」の意。)
と言いますが、「三猿」は案外、意識して行わないとできないものです。
そこで、今回は「三猿」という道具の使い方について紹介します。
「三猿」の使い方とは?
「三猿」には、
・見ざる
・言わざる
・聞かざる
の三つの意味が含まれ、別々に使い分ける必要がありますため、それぞれの使い方について紹介します。
「見ざる」の活用例
「見ざる」は「見るべきでないものをつい見てしまう」ものに対する戒めですが、日常的には次の例が挙げられます。
例えば、浮気現場。浮気は好ましいものでないため、浮気現場を見た人はそれを行った相手に対して追及しようとします。すると、
追及する者と追及される者との人間関係のこじれ
が生じます。
しかし、浮気現場を見なかったとしたら、いかがでしょうか。それまでと変わりない人間関係を継続することができますよね。
つまり、「見ざる」を実行することにより、人間関係のこじれを防ぐことができるのです。そのため、人間関係を継続したいという意志がある場合には「見ざる」は有効な方法と言えます。
「言わざる」の活用例
「言わざる」は「言うべきでないことをつい言ってしまう」ものに対する戒めですが、日常的には次の例が挙げられます。
例えば、悪口。他人に悪口を言うことにより、
誰かが傷つく
ことになります。「誰か」は相手に限らず、あなたや第三者も含まれ、いずれの人が傷ついたとしても、誰も得をするものではありません。
それどころか、上記の「見ざる」と同様に、
人間関係のこじれ
が生じます。たとえ、悪口の矛先が第三者であったとしても、心証を悪くするものです。悪口を聞いた人は心のモヤモヤが消えないので、悪口の矛先の本人に「〇〇さんが、あなたのことを〇〇と言っていたよ」と言ってしまいます。
その結果、どうなるか言わずもがな、損失しかないですよね。
このことから、「言わざる」を実行することでも「見ざる」と同様に人間関係のこじれを防ぐことができると言えます。
「聞かざる」の活用例
「聞かざる」についても上記二つと同様に、「聞くべきでないものをつい聞いてしまう」ものに対する戒めです。
聞くべきでないものと言えば、
・他人の噂話
・根拠のない不幸話
などが挙げられますよね。人間は、このような内容につい耳を傾けたくなってしまうものです。
しかし、聞くべきでないものを聞いたところで、どうすることができません。
そこで、その際には
「今自分ができることは何だろうか」
と自問自答することにより、「聞かざる」を実行することができます。
そもそも「三猿」とは?
そもそも「三猿」とは、中国の『論語』の中の「礼節にそむくことについて、見ざる、言わざる、聞かざる」という戒めの言葉に由来しているとされています。
『論語』は紀元前400年頃の時代の書物ですので、今から約2,400年も前の時代のものです。
それが日本に伝わり、「猿=神の使者」とする信仰と絡み合い、語呂合わせで「三猿」という言葉になったと考えられています。
このことから何が言えるかと申しますと、
「見ざる、言わざる、聞かざる」が、どんな時代にも役に立っている
ということなのです。
どんな時代でも通用する対応法であれば、使わない手はありません!
役に立つ情報を入手して人生を楽しくしよう!
ここまで「三猿」という道具の使い方について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
「三猿」は元々礼節を欠く行為に対して使われる言葉でありましたが、現代では情報を遮断することによって無駄な損失を避けるという考え方として活用できます。
その意味で、膨大な情報から取捨選択が難しくなっている現代では重要な考え方と言えます。
「三猿」を使えば、
・人間関係がこじれない
・根拠のない不幸話に騙されない
・時間の浪費を防止する
などの効果が期待できます。
これからは「三猿」を使って、不要な情報を遮断し、役に立つ情報をどんどん入手して日常生活に潤いを与えましょう!