映画『いま、会いにゆきます』には生きる意味がわからないときのヒントがある?
あなたは、映画『いま、会いにゆきます』をご覧になったことはありますか?
映画『いま、会いにゆきます』には、生きる意味がわからないときのヒントが隠されています。
それは、
「現在生きている私とは何か?」
というテーマだからです。
普段の生活では「現在生きている私」など意識しないですよね。過去も現在も未来も、同じ私であることが当たり前だと思って生きているものですから。
しかし、「現在生きている私」について考えてみると、私の存在価値を確認することができ、別の存在価値を生み出していくという流れに気づきます。
そこで今回は、映画『いま、会いにゆきます』に触れながら「現在生きている私」について検証してまいります。
※一部ネタバレの部分がありますので、その点についてご理解の上でお読みください。
映画『いま、会いにゆきます』とは?
映画『いま、会いにゆきます』は、ファンタジー恋愛小説が映画化され、2004年に放映された作品です。
ファンタジーとは言っても現実世界がベースであり、テーマは次のように深いものです。
「もし運命が繰り返されるとしたら、その運命を愛せますか?」
そのため、これから運命をたどっていく出発点にいる自分が「現在生きている私」であり、その運命に対してどう向き合っていくべきかが問われます。
なお、この作品は、一回目の視聴のみでは心残りがします。なぜなら、視聴者にあえて二回以上視聴してもらうような構成をしているからです。
一般的に、映画には何度も見れば見るほど満足度の高まっていくという醍醐味があるものですが、この映画は一度目の心残りを二度目の視聴で補わせる手法を採っています。
恋愛より人間愛の濃いテーマ?
恋愛小説が映画化されたものですので、主人公の秋穂巧と澪の恋愛に関しても触れられていますが、この映画の不可欠な要素は、
子の存在
です。母・澪の子にかけるセリフがほろりと涙腺に刺激するのです。
この映画には、「澪が過去から来て過去に戻っていくという設定」がありますが、過去に戻った後でも息子に対する思いが忘れられません。この澪の思いに、多くの視聴者の共感を惹き付けたのではないでしょうか?
澪が過去に戻った後で別の未来(短命で死なず別の男と結婚する道など)を選択することも可能だったわけですが、息子の佑司をこの世に迎え入れるために同じ未来(巧と結婚し、短命で終える道)を選択するのです。
この考えは女性に限らず、男性も共感できるはずです。
人生に活きる澪のセリフとは?
映画『いま、会いにゆきます』に澪のセリフの中で、人生に活きる内容のものがあります。「現在生きている私」に気づかせてくれるものばかりです。
では、人生に活きる澪のセリフについて下記に3つ紹介します。
(1) 「ママを幸せにしてくれたもの」
佑司は「ママは僕のせいで死んじゃったんでしょ?」と澪に尋ねる場面があります。
それに対して、澪は次のように言います。
「佑司は幸せを運んできたの。
ママを幸せにしてくれたの。」
この言葉は、「幸せとは何か?」という意味に気づかせてくれるセリフです。
親にとって、子どもは生きているだけで幸せなのです。親だけではありません。親を産んだ親も、そのまた親も・・・
つまり、親とご先祖の方々にとって、あなたが生きていること、それだけで幸せなのです。
もし、今後あなたが生きがいを失ったとしたら、このセリフを思い浮かべていただくことをオススメします。世界中を敵に回したとしても、親やご先祖の方々はあなたの味方です。
(2) 「佑司をこの世界に迎え入れてあげたい」
澪は過去に戻り、別の未来を選択することについて一瞬頭の中で過りますが、未来で佑司に出会ったことが忘れられず、次の言葉をつぶやきます。
「佑司をこの世界に迎え入れてあげたい。」
このセリフについて、あなたはいかが思われますか?
このセリフは、自分でこの世界の入り口の扉を開いたわけではなく、「この世界に迎え入れてくれた存在」によってこの世界に入ることができたということに気づかせてくれます。
(3) 「いま、会いにゆきます」
映画のタイトル『いま、会いにゆきます』が、最後の場面で次のように澪のセリフに登場します。
「秋穂君・巧、佑司、待っていてください。
いま、会いにゆきます。」
運命を愛している人ならではのセリフです。
私たちは未来へタイムスリップすることができませんが、これから出会う人や出来事はすべて運命であることに違いありません。
そのため、「いま、会いにゆきます」と言葉で発してみると、澪と同じ体験ができ、未来に対して積極的な姿勢を持つことができます。
映画『いま、会いにゆきます』を見て運命を愛そう!
ここまで映画『いま、会いにゆきます』に触れながら「現在生きている私」について検証してきましたが、いかがだったでしょうか?
未来には不安がつきものでありますが、この映画を見ると、
・「別の存在価値を確認することで自分の存在価値を確認できる」
・「別の存在価値を生み出すことで自分の存在価値が創られる」
の二つの重大なことに気づかされ、これからの運命を愛していくことができるはずです。運命を愛していけば、「現在生きている私」も変わっていくのではないでしょうか。
これは、生きる意味がわからないときのヒントと言えそうです。
まだご覧になったことのない方、見たけどどんな内容かあまり覚えていないという方は、是非、映画『いま、会いにゆきます』をご覧になって、自分の存在価値を作り上げていくイメージを描いてみませんか?
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