本番や逆境に強くなる?イチローの安打記録を物語る名言を紹介!
あなたに予想外のことが起きたら、どうしますか?
予想外のこととは沢山あるものでありますが、例えば、
・信頼していた人に裏切られる
・大地震が起きる
・事故に巻き込まれる
などが挙げられ、大抵の人はショックを受けてすくみ上ります。そして、冷静に考えればできる対応が遅れ、事態がどんどん悪化していきます。
そうならないために日頃から危機意識を持っておきたいところですが、現実的には難しいですよね。
そこで、メジャーリーグで活躍したイチローの名言が役に立ちます。
今回は、いざというときに本領を発揮できるために役に立つイチローの名言について紹介します。
いざというときに強いイチローの名言とは?

イチローは「努力の天才」と言われますが、イチローの発した多くの言葉に“イチロー哲学”が感じられ、その哲学でもって、
・練習
・試合でのルーティーン
・道具の扱い
などに“自分ルール”を設けて毎試合に臨み、日米通算4,000安打を記録するほどの大記録を達成したものと考えられます。
では、“イチロー哲学”に基づく名言を下記に紹介していきます。
(1) 「全く予想しない球が来たときにどう対応するか」
イチローは予想外のことについて次の名言を残しています。
自分が全く予想しない球が来たときにどう対応するか。それが大事です。
試合では打ちたい球は来ない。好きな球を待っていたのでは終わってしまいます。
この言葉は、イチローの安打数の多い秘訣を物語っているのではないでしょうか。
この考え方は、
「ホームランよりヒットを打てそうな球を打つ」
というものです。
これは、野球をしない人にとっては、
「一攫千金より、少しでもできることをやる」
という考え方に近いのではないでしょうか。
一攫千金を狙う考え方では「何も得られない」というリスクがありますが、少しでもできることをやるという考え方であれば、確実に良い方向へ前進していきます。
(2) 「準備とは言い訳の材料の排除である」
イチローは、準備のことについて次の名言を残しています。
準備というのは、言い訳の材料となり得るものを排除していく、そのために考え得るすべてのことをこなしていく。
イチローが試合で沢山の安打を打ち、走塁や守備でも好プレーを披露できるのは、言うまでもなく、準備をしているからこそですよね。
それも、ただひたすら練習するだけでなく、結果に結びつけるための練習のメニューも考えながらの準備です。
例えば、良くない結果が出て「調子が悪いのだ」と言い訳する場合には、「調子を良くする」状態に持ってくる準備をすればいいわけです。
「能力が足りないからだ」と言い訳する場合には、「能力を身につけている」状態に持ってくる準備をすればいいわけです。
能力に関しては確かに生まれつき優れた能力の持ち主も見受けられるので、そういう人から見れば「自分はそういう人とは違う」と思うでしょう。
しかし、イチローはプロに入っていきなり活躍できたわけでなく、河村健一郎コーチや仰木彬監督と出会い、彼らの指導の下で能力を身につけた人物です。
言い換えれば、イチローは常に「能力を身につけている」状態に持ってくる準備をしていたということです。
(3) 「準備不足なら、目標を語る資格なし」
イチローは、目標について次の名言を残しています。
しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない。
もし、
「現在では目標のためのことはしていないけど、とりあえずそれが目標」
と考えている場合は、この名言を思い出していただければと思います。
目標を掲げているものの、行動が伴っていない場合は、それは「しっかりした準備」とは言えません。つまり、しっかりした準備には、
現在していること=目標に向かっていること
であることが条件であるということです。
例えば、周囲を見渡しても何も見えない砂漠の上で彷徨っている場合に「砂漠から脱出すること」を目標にするとしましょう。
現在していることは「ひたすら歩くこと」として、その行動が目標に向かっていると言えるでしょうか?
答えは否ですね。この例でイチローに言わせてみれば、「ひたすら歩くこと」はしっかりした準備とは言えず、「砂漠から脱出することを目標にする」と言う資格がないということです。
ということは、このような場合には目標を変えるべきなのです。目標を変えれば、必然的に行動も変えられます。
この例の場合なら、「天体を観測して見極めた方向」を目標に変えて歩いていけばいいのではないでしょうか。
(4) 「次へのステップには逆風が不可欠」
イチローは前進に必要なものについて次のように述べています。
どんなことも、逆風がなければ次のステップにいけないから。
逆風は逆境とも言い換えることができますが、逆境を経験した人ならではの言葉です。
イチローは、後で功績を残せた「振り子打法」について当初、打撃コーチから否定され、改善するよう命令され、2軍に行かされました。
しかし、その命令をそのまま受け入れず、2軍で河村健一郎コーチとともに「振り子打法」を独自に必死に磨き続けました。その結果、仰木監督就任後に努力が報われる形となりました。
もし、振り子打法が容易にコーチに受け入れられていたら、持ち前のセンスだけで打つバッターとなり、かえって「日米で活躍するイチローの勇姿」は見られなかったでしょう。
逆風は、それで飛ばされてしまうリスクは否定できませんが、名言のとおり新しいステップへ行くには不可欠なものと言えます。
つまり、
予想外に好ましくない出来事=次へのステップに進むための鍵
ということです。この考え方について理解できれば、
「この出来事は、自分をどのように成長させてくれるのか」
という意識になり、積極的な姿勢を持つことができます。
予想外の出来事を歓迎してステップアップしよう!
ここまでいざというときに本領を発揮できるために役に立つイチローの名言について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
“イチロー哲学”は次のセリフに凝縮されていると言っても過言ではありません。
・「全く予想しない球が来たときにどう対応するか」
・「準備とは言い訳の材料の排除である」
・「準備不足なら、目標を語る資格なし」
・「次へのステップには逆風が不可欠」
ただ、“イチロー哲学”を試しても「言い訳」が出てくるようであれば、まだまだ準備不足です。徹底的に「言い訳」を排除するための準備をしていきましょう。
また、予想外の出来事をステップアップの扉と捉え、目標に向かって課題一つ一つ取り組んでいくことが重要だと考えられます。
“イチロー哲学”を徹底的に実行すれば、予想外の出来事を恐れる必要などなくなるのではないでしょうか。
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