愚痴を言う心理とは?愚痴を言わない方法を紹介します!
誰かと話をしていると、つい愚痴を言ってしまうことってありませんか?
・その場にいない人の愚痴
・自分や身内の愚痴
・有名人の愚痴
など、言いたくなるのが人間の性質と思われます。愚痴を言いたくなる心理とは何だと思いますか?
また、愚痴を言ってしまうと、結果的に本人の耳に届いて知らぬ間に態度を変えていることもありますよね。その際には、
・「あれ?愚痴が漏れてたのかな。」
・「まさか、近くで聞いてたのかな。」
と不審に思い、ドキッとするのではないでしょうか。
最悪の場合には、人間関係がこじれる可能性もあります。そう考えると、本人に対する不満があっても愚痴を言わないのが得策ですよね。でも、つい愚痴を言ってしまうものです。不思議ですよね。
そこで、今回は、愚痴の心理と言わなくなる方法について紹介します。
愚痴を言う心理とは?
「愚痴」の意味を辞典で調べてみますと、次のようになっています。
「言ってもしかたがないことを言って嘆くこと。」
(引用元:大辞林第三版)
「言ってもしかたがないこと」を言って解決しないのは、言った本人もよく理解しています。しかし、特定の物事に対してストレスを抱えていて、そのストレスを処理できていないのです。
愚痴以外でもそうですが、理解しているのに理解に反することを行うということは、「感情>理性」の状態、つまり理性では処理しきれないということが言えます。
それが愚痴の場合であれば、愚痴を言う心理となります。
愚痴の発生源とは?
愚痴の発生源は不満にあると考えられ、誰かに話すことでストレスが軽減されるという感覚は生理的に備わっています。誰かに教わらなくても、簡単に愚痴を言えますよね。それも、独り言ではストレスが処理されないことについても感覚として備わっています。
確かに愚痴を言うと、
・「話を聞いてくれた人がいる」
・「同じ思いをしてくれている人がいる」
などと感じて、何となく気分が落ち着いてくるものです。「話せば楽になる」というのは間違いなく、確かな効果と言えます。
しかし、愚痴を言うメリットはその程度に過ぎず、デメリットの方が遥かに大きいのです。そのデメリットについて、次に紹介します。
愚痴を言うデメリット
愚痴を言うのが良くないのは、人間の良心に従えば理解できます。しかし、多くの方が理解されていないデメリットが存在します。
(1) 何も解決しない
愚痴の一番のデメリットは、「何も解決しない」ということです。上記の意味でもありましたように、愚痴は「言ってもしかたがないこと」ですよね。
「何も解決しないこと」を並べたところで無駄に時間ばかりが過ぎていき、もったいないです。人生は時間の積み重ねで成り立っていると言えることから、愚痴で人生を無駄にしているとも言えます。
(2) 脳の思考停止
愚痴を言うと脳が思考停止します。すると、どうなっていくと思いますか?
「脳の老化」が進行し、知識や知恵を活用することができず、生きづらい人生になっていきます。
(3) 愚痴を聞く相手の時間を奪う
愚痴を聞いている相手は苦しいものです。共感できない相手ならまだしも、共感できる相手の場合は愚痴を言った者のストレスを負担することになります。
しかも、相手の貴重な時間を奪っています。時間は人生の刻みであり、人生は命を活かす場でありますので、相手の時間を奪うことは相手の命を削っていると言えます。
したがって、愚痴を言うことは「言ってもしかたがないこと」で相手の命を削ると言えます。
愚痴を言わなくなる方法とは?
「愚痴を言わない=我慢する」と思っていませんか?中には、我慢して愚痴を言わない人もいるでしょうけど、愚痴を言う人より更なるストレスを抱えることになりますから、精神衛生上よくありません。
しかし、我慢などをしなくても自然に愚痴を言わなくなる方法があります。それは、上記に挙げた「デメリット」にならないようにしていくことです。
上記に挙げた「デメリット」にならないようにしていくこととは上記の反対のことでありますから、
デメリット(1)「何も解決しない」 → 解決案を考える
デメリット(2)「脳の思考停止」 → 脳を思考停止させない
デメリット(3)「相手の時間を奪う」→ 相手の時間を奪わない
ということになります。具体的には下記の方法が挙げられます。
解決案を挙げる
愚痴には何らかの不満があるものです。その不満を解決するための案を考えようとすると、自然に愚痴を言わなくなります。
例えば、会社の上司に叱られて不満を抱くとします。もし、上司の叱ったこと自体が不満であれば、今後叱られないようにする方法を考えることで不満はいつの間にか消えていきます。
ちなみに、この類の不満は「頭ではわかっていることを指摘されて腹が立った」というパターンからくるものが多いです。
頭で理解していても行動が伴わないことも人生には付き物と言っても過言ではありません。その場合には、相手が叱って気づかせてくれたと解釈することが精神衛生上で望ましいです。「忘れていました、気づかせていただきありがとうございます」と言うと、お互いに気持ちの良いものです。
紙に書く
不満がたまったら、紙に書くのもオススメです。
不満なことを紙に書いているうちに頭の中が整理されていき、何に不満を感じているのかが明確になります。すると、具体的な不満に対して何をすべきかが見えてきます。
仮に何も見えてこなかったとしても、「〇〇の不満に対しては▲▲で対応しよう」と決めればいいのです。
「時は金なり」を意識する
「時は金なり」を意識していれば、自然に「愚痴を言う時間がもったいない」と思うようになってくるはずです。上記で述べましたように、愚痴を言うことは相手や自分の命を削ることになります。
本を読む
周囲の誰かに愚痴を言うのではなく、解決策を本で探してみるのはいかがでしょうか?周囲の誰かに愚痴を言ったところで、解決策は見つかりません。
本の内容は周囲の誰かの考え方より遥かに深いもので、解決策を見つけるためには必要不可欠と言っても過言ではありません。書店や図書館に出向いて本を手にとってみるのも一つの手です。
その場を退散する
愚痴を言いたくなるときはストレスを抱えている証拠ですから、さっさとその場を退散して自宅でリラックスしてストレスを軽減させるのが理想的です。間違っても、愚痴を言うための飲食会は開かないように要注意です。
愚痴より解決策を見出して新しい道を開こう!
ここまで愚痴を言う心理や言わなくなる方法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
愚痴の発生源は不満にあり、不満が生じたら、
(1) 不満の明確化
↓
(2) 不満の解決案を挙げる
↓
(3) 解決案を試行する
に尽きます。周囲の誰かに愚痴を言うことでは何も解決せず、新たな不満が生じれば愚痴で対応するという悪循環になります。
不満があれば、とりあえず解決案を挙げて試行しましょう。試行しているうちに、新しい道が開かれていくはずです。そのときは、あなたも愚痴を言わない人になっています。