「ついていない」と不運に思ったときに効く方法とは?
あなたの身の回りで不運なことばかり起きていると、
「最悪なことばかり続く・・・」
「どんなに頑張っても、成果が全くでない」
「良いことが一つもない」
などと思うことはありませんか? 1つついていないと思うと、大抵は「今後も不運が続くのかな・・・」と先の不運についても予測してしまうものですね。
そんなときに効く道具がこれです。それは、
「人間万事塞翁が馬」
です。この道具を使うと「不運なことも幸先の良いこと」と思うようになります。
では、「人間万事塞翁が馬」という道具について詳しく紹介します。
「人間万事塞翁が馬」とは?
「人間万事塞翁が馬」は中国の古書にあるものですが、私たちが人生を歩んでいくにあたって大変便利な言葉です。「人間」は世間のことで、「塞翁が馬」は城塞に住む老人の所有馬のことを意味します。
「人間万事塞翁が馬」の意味を図式にすると、次のようになります。
「人間万事塞翁が馬」=「世間」+「万事」+「城塞に住む老人の所有馬」
すると、この図式から「世間はすべて、城塞に住む老人の所有馬のようなものである」という意味を引き出すことができるのではないでしょうか。ただ、これだけではよくわかりませんよね。
実は、「人間万事塞翁が馬」という言葉自体がストーリーそのものなのです。
そこで、次にストーリーについて紹介します。
「人間万事塞翁が馬」のストーリーとは?
「人間万事塞翁が馬」のストーリーは次のものです。
城塞に住む老人の所有馬が敵国へ逃げてしまいました。しばらくして馬は帰ってきましたが、別の馬を引き連れてきた形でした。
しかし、老人の息子がその馬に乗馬して骨折してしまいました。 結果的には、その骨折のおかげで息子は兵役が免れました。
このストーリーを簡単に整理すると、次のような流れです。
所有馬が敵国へ逃げてしまう
↓
所有馬が別の馬を連れ帰ってきた
↓
老人の息子が、その新しい馬に乗馬して骨折
↓
息子は、骨折のおかげで兵役免除
この流れを全体的に見ると、それぞれの出来事は
不幸 → 幸 → 不幸 → 幸
だったことに気づかされます。
「人間万事塞翁が馬」の意味とは?
上記のストーリーから、幸は不幸の種、不幸は幸の種ということが言えますね。それがそのまま「人間万事塞翁が馬」の意味を表します。
これは必至のものですので、その点で自己啓発系の書籍等で推奨されているプラス思考(ポジティブシンキング)とは違うと考えられます。
ちなみに、筆者個人的にはプラス思考(ポジティブシンキング)について実用性の点で疑わしいものと捉えています。いくら意志で前向きに考えようとしても、心は動きませんので。心は正直で頑固です。あなたもそう思いませんか?
不運と思ったら「人間万事塞翁が馬」と唱えよう!
ここまで「人間万事塞翁が馬」という道具について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
「不運だ」と思うような出来事に出会っても、後で振り返ってみればその出来事がきっかけで喜ばしいことが起こるものなのではないでしょうか。そう思えば、不運なことも一時的な感覚に過ぎないと言えますね。
「ついてない」と嘆きそうになったら「人間万事塞翁が馬」を唱えて、 「不運」や「ついてない」という言葉をあなたの脳の辞書から消去して、その上から「人間万事塞翁が馬」で塗り潰してください!