羽生結弦のオリンピックから学べるフィギュアスケートの魅力とは?

フィギュアスケートの競技は楽しいスポーツ2018年平昌五輪で羽生結弦選手がフィギュアスケートで金メダルを獲得し、史上66年ぶりのオリンピック連覇を記録しました。

しかも、羽生結弦選手は平昌五輪の三ヶ月前に右足を負傷し、その後の大会を欠場して、

・ケガがどの程度まで回復しているのか
・試合の勘を取り戻すことができるのか

という二点の致命的な課題を抱えていた中での偉業ですから、彼なりの相当な努力により苦悩を乗り越えたものと考えられます。羽生結弦選手でなければ、乗り越えることはできなかったかもしれません。

そんな羽生結弦選手のオリンピックの結果から、私たちにとっても役立つことがたくさんあったのではないでしょうか?

そこで、今回は羽生結弦選手のオリンピックの結果から学べるフィギュアスケートの魅力について紹介します。

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羽生結弦選手の平昌五輪から学べるフィギュアスケートの魅力とは?

羽生結弦選手はいつも素晴らしい演技を披露しているイメージがありますが、平昌五輪でも魅せてくれました。羽生結弦選手の演技から学べるフィギュアスケートの魅力は次の3つです。

演技の美しさ

羽生結弦選手の演技をご覧になると一目瞭然ではありますが、フィギュアスケートの一番の魅力は演技の美しさにあり、これは誰もが認める要素と言えるでしょう。

・身体の柔らかさ
・回転ジャンプの美しさ
・華やかな衣装
・音楽に合ったリズミカルなステップ

など様々な要素があります。羽生結弦選手の場合はジャンプの高さ迫力が魅力で、人間離れしていると言っても過言ではないほどのクオリティの高い演技で、見ている人を魅了します。

知的な面白さ

知的なゲームで面白く興味を示す人フィギュアスケートは、事前に身体の調子などに応じてジャンプの構成を決めるようになっています。その構成次第で得点の可能性も変わり、結果に大きく影響してきます。そのため、ジャンプの構成は戦略として重要であり、視聴者の観点としてもフィギュアスケートの面白さの秘訣の一つと言えます。

羽生結弦選手の平昌五輪の場合では、従来で冒頭に入れていた4回転ループについて調整不足であることにより、サルコウへ変更しました。ループの方がサルコウより基礎点が1.5点高いのですが、得点の確実性を重視した戦略と考えられます。

※変更理由の詳細は、別の記事初心者でもわかるフィギュアスケートのオリンピックや世界選手権が面白くなる観戦の仕方とは?に記載しておりますのでご覧ください。

視聴者もスリルを味わえる

フィギュアスケートを見ている視聴者も緊張して、スリルを味わうのもフィギュアスケートの魅力です。それは、どんな優勝候補と言われる人でもミスをすることがあるからです。

現に羽生結弦選手の平昌五輪に関しても

「休養明けで大丈夫かな?」

という不安の声が少なくありませんでしたし、ジャンプが終わるまでは視聴者も緊張していたのではないでしょうか。

また、平昌五輪ではアメリカのネイサン・チェン選手も優勝候補の一人として期待されていましたが、ショートプログラムでまさかのミス連発で羽生結弦選手と30点ほど差が開いてしまいました。

このように、フィギュアスケートには本番を迎えてみないとわからないという要素があります。わからないからこそ視聴者は緊張しますし、緊張するからこそ成功した場合にはその分喜びが大きく、まるで自分が競技に出場したかのような感覚になって楽しむことができます。

転んでも勝てる理由とは?

フィギュアスケートでジャンプに失敗して転ぶ選手フィギュアスケートを見ていて緊張するのは、

「転ばないで、綺麗に回転ジャンプを決めてほしい!」

という思いがあるからです。しかし、どんな競技者でも往々にして転んでしまう場合もあります。

あなたは、転んだら順位が下がると思っていませんか?

一般的には、

「転ぶ=順位が下がる」

という認識が高いように見受けられ、「転んだからダメかもしれない」とガッカリする人が少なくないです。しかし、実はそうとは限らないのです。

現に、羽生結弦選手はソチ五輪のフリーで2回転倒したにもかかわらず、最高得点でした。宇野昌磨選手も、平昌五輪のフリーで派手に転びましたが、転ばなかったハビエル・フェルナンデス選手より高得点でした。なぜだと思いますか?

そこで、転んでも勝てる場合について次に紹介します。

転んでも勝てる場合とは?

転んでも勝てる場合が結構あるもので、不思議ですよね。その主な場合は、次の2つが挙げられます。

(1) 基礎点の高いジャンプを構成している場合

基礎点の高いジャンプを構成している場合には、転んだ分の減点分を基礎点の差でカバーしてしまうことがあります。

例えば、ソチ五輪でのフリーで羽生結弦選手は転んだにも関わらず、178.64点で1位でした。その原因は、様々なものが挙げられますが、そのうち主なものとして羽生結弦選手が基礎点の高いジャンプを構成していたことにあると考えられます。

そこで、当時フリーの結果2位だったパトリック・チャン選手の構成と比較をしてみましょう。

<ソチ五輪フリーにおける得点比較>

羽生結弦 パトリック・チャン
ジャンプの順番 演技ジャンプ 基礎点 演技ジャンプ 基礎点
1 4S 10.50 4T+3T 14.40
2 4T 10.30 4T 10.30
3 3F 5.30 3A 8.50
4 3A+3T 13.86 3Lz+1Lo+2S 8.58
5 3A+2T 10.78 3Lz 6.60
6 3Lo 5.61 3Lo 5.61
7 3Lz+1Lo 5.72 3F+2T 7.26
8 3Lz 6.60 2A 3.63
基礎点 68.67 64.88
出来栄え点 1.16 0.16
ジャンプ以外 19.83 20.36
転倒の減点分 -2 0
演技構成点 90.98 92.70
フリー合計得点 178.64 178.10

※A:アクセル S:サルコウ T:トーループ Lo:ループ F:フリップ Lz:ルッツ
+:コンビネーションジャンプの意

この表から言えることは、

・ジャンプの基礎点では、羽生選手が3.79点高い。
・出来栄え点も、羽生選手が1点高い。
・羽生選手の転倒での減点は、2点のみ。
・演技構成点では、チャン選手が1.72点高い。

の4つのことです。このことから、転んでも勝てた主な理由はジャンプの基礎点の差が大きかったことと言えます。つまり、演技をする前(ジャンプを構成した時点)で羽生選手が4点ほどリードしていたということになります。

フィギュアスケートは点数が高いとオリンピック金メダル獲得できるただ、ジャンプの基礎点が低くても出来栄え点で稼げる構成の場合があり、チャン選手はその想定でいたと考えられます。実際には転倒しなかったものの、単独ジャンプで着地で失敗して手をついてしまうミスなどが多く、出来栄え点をプラス0.16点しか稼ぐことができませんでした。

このように構成の想定どおりいかないのは、フィギュアスケートの怖さと言えます。

(2) 転倒より回転不足の方が大きな減点となる場合

転んでも勝てるもう一つの場合は、回転不足によるミスの減点が大きい場合が挙げられます。

実際に、平昌五輪で宇野昌磨選手は冒頭で4回転ジャンプ後に転びました。しかし、フェルナンデス選手より高得点でした。その理由については、次の表をご覧いただければ一目瞭然です。

<平昌五輪フリーにおける致命的な減点比較>

原因 マイナス点の計算 マイナス点の合計
宇野選手の冒頭の4回転ジャンプ後に転倒ミス 出来栄えマイナス4点+転倒でマイナス1点 マイナス5点
フェルナンデス選手の4回転サルコウの回転不足ミス 4回転の予定が2回転になってしまったことにより、得られる基礎点が11.55点→1.43点となる。 マイナス10.12点

この表により、転倒より回転不足の方が大きく得点に影響することがご理解いただけるでしょう。つまり、4回転ジャンプでミスをする場合は回転不足より転んだ方がマイナス点が少ないと言えます。

フィギュアスケートは4回転ジャンプに注目してエキサイトしよう!

フィギュアスケートの回転ジャンプを楽しむここまで羽生結弦選手のオリンピックの結果から学べるフィギュアスケートの魅力などについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

羽生結弦選手から学べるフィギュアスケートの魅力は、

・演技の美しさ
・知的な面白さ
・視聴者も味わえるスリル

の3つの点にありますので、見ているだけでも結構楽しめる競技です。

また、4回転ジャンプに挑戦した選手たとえ転んだとしても高得点になりやすいので、その点も注目してフィギュアスケートを見ていただくと、より楽しめることができると思います。

4回転ジャンプを見たら、エキサイトしましょう!

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