初心者でもわかるフィギュアスケートのオリンピックや世界選手権が面白くなる観戦の仕方とは?

世界各国でフィギュアスケートが人気高いスポーツであるフィギュアスケートと言えば、いつもオリンピックや世界選手権などで世界各国で熱いですね。ロシアやアメリカ、中国、韓国など欧米からアジアまで幅広い地域の選手が優勝争いをし、競争のレベルもどんどん高くなってきています。

日本でもフィギュアスケートが毎回注目を浴びていて、荒川静香さんがトリノ五輪でアジア初のオリンピック金メダルを獲得して以降、フィギュアスケート界が熱くなっていますよね。

・浅田真央さん
・安藤美姫さん
・高橋大輔さん
・羽生結弦さん

などクオリティの高い演技を行うフィギュアスケートの選手が登場し、世界の大会でも上位に入る機会が急激に増えてきました。テレビでフィギュアスケートが放映される機会が増え、演技や音楽、衣装などに注目されています。

そこで、今回は、もっとフィギュアスケート観戦が楽しめる知識について紹介します。

スポンサーリンク

ジャンプの見分け方とは?

フィギュアスケートでスピンジャンプはアクセルかサルコウフィギュアスケートを見ているとき、一番注目しているのはジャンプのシーンですよね。あなたは、フィギュアスケートのジャンプの見分けがつきますか?

演技の最中にアナウンサーや解説者が「トリプルアクセル、トリプルトーループ」などとジャンプ名を説明している場面がありますが、ジャンプの意味がわからないとまるで呪文のようですね。

そこで、初心者でも理解できる回転ジャンプの見分け方について、次の表にまとめてみました。

<回転ジャンプの見分け方 ※右利きの場合>

滑走足 踏切足 ジャンプする直前の動作(見分けるポイント)  特徴
アクセル 左足 左足 ジャンプする方向が前方である場合。

※6種類の内、唯一前方に進んで行うジャンプだからです。

・飛ぶ向きが前向きで着地が後ろ向きなので、半回転多めです。そのため、「2回転半」や「3回転半」という言い方をします。
サルコウ 左足 左足 右ひざを左上方向に回している飛んでいる場合。または、左足を少し後ろに出してから飛んでいる場合。
※このポイントはほんの一瞬の動作であるため、見分けが難しいです。
ルッツ 左足 右足 右足を後ろに上げて、後ろに進んでいる場合。
フリップ 左足 右足 前に進んでいて後ろに振り返った場合「振り返れば“振りっぷ”」と覚えると覚えやすいです。 飛ぶ直前の動作は、ルッツに似ています。
ループ 右足 右足 右足のエッジを左足の後ろに滑り回し、両足をクロスさせている場合。 連続ジャンプのセカンドジャンプに使われることが多いです(ファーストジャンプの後が右足で着氷し、そのまま右足が滑走足となるため
トーループ 右足 左足 左足を後ろに上げて右足の後ろへ回している場合※動体視力のいい人は、左足のトー(爪先)が氷を突くところまで見えると思います。

この表から、ジャンプの見分けるコツは、

「ジャンプする直前の動作」

に注目することであるということがご理解いただけるでしょう。
※ただし、サルコウは右ひざを上げる時点でジャンプに入っているので、ジャンプ開始時の動作での判別となります。サルコウをジャンプ直前で見分けるのはほぼ不可能です。

ジャンプの見分け方の補足

見分け方を他のサイトで調べてみると、

・サルコウは飛ぶ前の形が「ハの字」であることが多い
・ルッツとフリップの違いは左足のエッジの向きである
・ループは一瞬、腰掛けの態勢になる
・アクセルとサルコウ、ループはエッジで踏み切る
・フリップとルッツ、トーループはトーで踏み切る

などの説明がありますが、実際にこれらのポイントで見分けるのは非常に難しいため、上記の表では省略しています。

平昌五輪における羽生結弦選手のジャンプ予定変更とは?

なお、上記の表から、平昌五輪で羽生結弦選手が4回転ループを4回転サルコウに変更した理由が想像できるのではないでしょうか?

4回転ループは右足で滑走して踏み切るジャンプで、4回転サルコウは左足で滑走して踏み切るジャンプですよね。羽生結弦選手は右足をケガしていたので、右足を使うループではなく左足を使うサルコウにしたものと考えられます。

※羽生結弦選手に関しては、別の記事羽生結弦のオリンピックから学べるフィギュアスケートの魅力とは?も合わせてお読みください。

ジャンプの違いで得点にどう影響するのか?

ジャンプすることで得点にどんな差や影響が生じるのかフィギュアスケートが行われる度に注目されているのは、

・男子では複数の4回転ジャンプへの挑戦
・女子ではトリプルアクセルへの挑戦

であり、その挑戦が成功した場合には高得点となります。

そこで、どのくらい違うものか確認してみるために、下記の表にジャンプの点数をまとめてみました。

<各ジャンプの回転数別得点表>

2回転  3回転  4回転 
基礎点 GOE 基礎点 GOE 基礎点 GOE
アクセル 3.3  ±0.5~1.5 8.5  ±1.0~3.0 15.0  -4.0~+3.6
ルッツ 2.1  ±0.3~0.9 6.0  ±0.7~2.1 13.6  -4.0~+3.0
フリップ 1.9  ±0.3~0.9 5.3  ±0.7~2.1 12.3  -4.0~+3.0
ループ 1.8  ±0.3~0.9 5.1  ±0.7~2.1 12.0  -4.0~+3.0
サルコウ 1.3  ±0.2~0.6 4.4  ±0.7~2.1 10.5  -4.0~+3.0
トーループ 1.3  ±0.2~0.6 4.3  ±0.7~2.1 10.3  -4.0~+3.0

得点の計算方法とは?

まず、

ジャンプの得点 = 基礎点 + GOE(出来栄え点)

であることを理解しておく必要があります。GOE(出来栄え点)は「Grade Of Execution」の頭文字のことで、審判が0をベースに演技の完成度を7段階評価により採点する点数のことです。

GOEは、基本的にジャンプとその前後の流れがスムーズであれば高得点の傾向にあります。高さや飛距離が大きさだけではあまり評価されず、ジャンプとその前後のつなぎが重視されているようです。

そのため、

「ジャンプとそれ以外の部分とのつなぎを、いかにスムーズに流しているか」

という点に注目していただくと、フィギュアスケートの奥深さに触れられます。

得点における決め手となるポイントとは?

次に、上記の表から

・3回転と4回転の差は、6点以上(男子の勝因に影響)
・アクセルの2回転半と3回転半との差は、5点以上(女子の勝因に影響)

となることに要注目です。これにGOEが加われば、さらに差がつきます。そのため、男子の複数の4回転ジャンプへの挑戦と、女子のトリプルアクセルへの挑戦にスポットライトが当てられているわけです。

実際に5点差以内で勝負がついている?

フィギュアスケートの順位は5点差以内で決まる例が多く、ジャンプのクオリティで勝負を決すると言っても過言ではありません。

そこで、5点差以内で順位が決まった世界大会の例を紹介します。

<5点差以内で順位が決まった世界大会の例>

開催大会 僅差で勝敗を分けた選手 得点 得点差
2018平昌五輪 2位:宇野昌磨 306.90 1.66
3位:ハビエル・フェルナンデス 305.24
2014ソチ五輪 1位:羽生結弦 280.09 4.47
2位:パトリック・チャン 275.62
2013世界選手権 2位:カロリーナ・コストナー 197.89 1.42
3位:浅田真央 196.47

この表をご覧になっていかが思われますか?

一点の重みを感じますよね。そのため、

・難度の高いジャンプで基礎点を稼ぐこと
・難度が低いジャンプでGOEを稼ぐこと

の2点がフィギュアスケートの勝負の鍵となるということが言えそうです。

ジャンプの種類を見分けて、フィギュアスケートの世界の奥深いところを探索しよう!

フィギュアスケートを滑って得点争いに加わるここまで、もっとフィギュアスケート観戦が楽しめる知識について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

フィギュアスケートはジャンプのシーンが見所であり、上記の表で紹介しましたように、回転の差だけでも5点以上の開きが生じるということについてご理解いただけたでしょうか。

競技者のジャンプが6種類のうちのどのジャンプなのかが判別できれば、より一層楽しめますし、それに合わせてどのくらいの得点になるのかもある程度計算もできるようになります。つまり、より正確に競技者の演技に評価をすることができるようになります。

今後は是非、ジャンプの種類を見分けて基礎点とGOEまでつけてみて、競技者の順位を予想してみてはいかがでしょうか?

スポンサーリンク