なぜ「頑張ります」と言う人は頑張れないのか?理由と頑張れる方法を紹介!

あなたは「頑張ります!」と言って頑張る気持ちになれますか?

この言葉は親や上司、先輩など目上の方から

・激励の言葉をいただいた場面
・指導を受け終わった後の場面

などに出てくるものです。

しかし、「頑張ります!」と言いながらも本当に頑張れるものなのかというと、大抵そうでもないのが実状です。不思議なものですね。

そこで、今回は本当に頑張れる効果のある言葉について紹介します。

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「頑張ります!」と言う心理とは?

言葉を言う心理は脳から来ているので分析してみると真意がわかる「頑張ります!」という言葉には中身がありません。

この言葉を言う人の心理には、

「とりあえず、相手にはこの言葉を言っておけばいいだろう」

というものがあります。

居酒屋でどの酒を飲むか決まらない人が「とりあえず生(ビール)ください!」と言うニュアンスと同じです。(酒を飲まない人は「とりあえずウーロン茶をください!」と言うでしょう。)

違うのは、「頑張ります!」が「私は準備ができていません」と言っているのと同である点です。

言葉自体がマイナスということではなく、それを言う状況自体が既に遅れをとっていると言わざるを得ません。

では、どんな言葉を言う状況にすればいいのか、次以降に見ていきましょう。

本当に頑張れる効果のある言葉とは?

本番で頑張れる人はどんな言葉を大事にしているのかを分析してみると理解できる「本当に頑張れる効果のある言葉」とは自分の心理状況を確認する道具でありますが、同時に準備の順調度を確認する道具でもあります。

では、次の例で考えてみましょう。

激励の言葉をいただいた場合

例えば、それまでテニスの練習を積んできていよいよ目標の試合が近づいてきたとします。その際に、コーチや仲間から「頑張れよ!」と応援されますよね。

それに対して多くの人は「頑張ります!」と答えるでしょう。

「頑張ります!」と答える人の頭の中には、「練習以上の力を出そう」という考え方があるものと思われます。

しかし、よく考えてみてください。「練習以上の力」って本番で出せるものなのでしょうか?

本番での実力発揮度は準備の約8割以下

が現実のところです。学力の試験で言えば、模擬試験で平均90点とれている人が本番ですと70~80点になることがほとんどです。

なぜなら、本番では「失敗できない!」という思いによる緊張感があり、普段より判断能力が下がるからです。慌てれば慌てるほど自分の思うような判断ができず、中にはパニックに陥って固まる人もいらっしゃいます。

ですから、「練習以上の力を出そう」という考え方には無理があるのです。

「リハーサルどおりに臨みます」が有効

「練習以上の力を出そう」ではなく「リハーサルどおりに臨む」感覚であれば、それほど緊張感が生まれません。

準備してきたことをそのままトレースするだけのことですから。

学力の試験の場合なら模擬試験のイメージで臨めばいいわけです。

「失敗できない!」と意気込んで結局失敗してしまうのは愚かなことだと思いませんか? 意気込むなら本番でなく準備にすることが望ましいです。

さらに言えば、緊張感をなくすには実戦で慣れることが一番です。実戦で慣れれば「失敗できない!」などと意気込むこともなくなります。

意気込みの程度は「これだけ準備してきてダメなら仕方ない。準備の方法のどこかが違うのだろう」というくらいがいいのです。そのくらい客観的に自分の状況を把握できているくらいなら、もはや意気込みとは言いませんが。

指導を受け終わった場合

指導で教えていただいた方にお礼を言い健闘することを誓うでは、指導を受け終わった場合の「頑張ります!」について検証してみましょう。

指導していただいた方に「ご指導ありがとうございました。せっかくのご指導を無駄にしないように頑張ります!」と言う方が多いものと思われます。

ただ、指導者は「頑張れ!」と思うものでしょうか。

それどころか「そんなに気負うな。いつもの感じで臨めばいいんだよ」と言う指導者が多く見受けられます。なぜなら、誰でも本番になれば緊張することを知っているからです。

そのため、緊張をほぐす言葉をかけるのです。

「ご指導の点を思い出しながら臨みます」が有効

指導を受け終わった場合の「頑張ります!」の代用として

「時々ご指導いただいた点を思い出しながら臨みます」

という言葉が有効です。

本番中に「そう言えば、あのとき先生は“○○がいい”と言っていたな」と思い出すくらいの余裕があると緊張がほぐれます。なぜなら、指導者の存在が本番で緊張している際に心強く思えるからです。

「頑張れよ!」という言葉は心に残りませんが“○○がいい”という具体的なアドバイスの言葉は心に残ります。言葉が具体的であればあるほど、記憶に定着しやすいです。

例えば、「頑張れよ!」ではなく「相手も同じ人間だ」という言葉の方が具体的でイメージしやすいですよね。

ちなみに「相手も同じ人間だ」という言葉について、スピードスケートのメダリスト・高木美帆選手もオランダのコーチから受けていたそうです。その言葉で「心強くなった」と平昌五輪の後に話されていました。
※高木美帆選手のモチベーションアップの方法については、別の記事「高木美帆のオリンピック金メダルから学べるモチベーションを上げるコツとは?」で詳しく紹介しています。

根本思想:千田琢哉の言葉

人生からの問いやヒントとなる著書この道具は、著述家・千田琢哉氏の考え方を根本思想としています。

千田琢哉氏は「頑張ります!」という言葉について、著書『人生を最高に楽しむために20代で使ってはいけない100の言葉』の中で次のように述べています。

「がんばります!」が義務教育の延長線上であり「努力します!」と同じだ。
否、正確には「努力するから、失敗しても許してね」という言い訳だ。

※引用元:『人生を最高に楽しむために20代で使ってはいけない100の言葉』(千田琢也・著)161頁

確かに「頑張ります!」という言葉は具体的でないので「努力します!」とほぼ同義と言えます。努力は誰でもできますが、問題は

「何のために」「何を」「どう」努力するのか、

にあります。そういった6W1Hで思考する過程がなく、ただ単に「頑張ります!」と言うのでは確実な結果が期待できません。

努力は大事でありますが、それよりも「努力と結果をどう結びつけるのか」が重要です。

例えば、説明会で説明する内容を多くすればするほど、聞き手は理解するでしょうか?

いいえ、居眠りする聞き手がたくさん出てきます。なぜなら、説明内容が多いということは要点が絞れていない証拠であり、聞き手は要点が整理できず理解できないからです。

校長先生や思ったことを全部話そうとする人の話はこの例にもれず、ウンザリしますよね。言わば、聞き手の時間泥棒です。

そこで、説明会の説明に上述の6W1Hのポイントを応用して

「聞き手は何を知りたいのか」
「聞き手は何のために参加しているのか」
「聞き手にどう言えば理解できるのか」

などのポイントで整理していくことが望ましいのです。

そこまで努力の内容を具体的にしていけば「頑張ります!」という言葉は自然に出てこなくなります。

頑張ることより具体的な何かを目指そう!

頑張ることより具体的な何かを目指して努力の方法に工夫を加えながら人生を謳歌していくここまで本当に頑張れる効果のある言葉について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

「頑張ります!」は準備不足のサインですから、それに気づき、準備不足にならないための準備をしていく必要があります。

なぜなら、本番では準備してきたとおりに臨むだけのことですから、ミラクルでも起きない限り、準備以上の結果になることはまずありません。

ですから、本番前には次のような言葉が自然に出てくるほどになっておくことが望ましいです。

「リハーサルどおりに臨みます」
「時々ご指導いただいた点を思い出しながら臨みます」

頑張るのは本番ではなく準備の方です。

また、その準備について6W1Hにより

「何のために」「何を」「どう」頑張るのか

を決める必要があります。つまり、準備は具体的な何かをすること以外にないのです。

これからは頑張ることより具体的な何かをしていくことを目指し、視界を広げていってみてはいかがでしょうか?

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