TOKIOの山口達也メンバーの失敗の事件から学べることとは?
TOKIOの山口達也メンバーが女子高生に告訴され、ジャニーズ事務所との契約が解除となったのはショックですよね。
山口達也氏はTOKIOのメンバーとして活躍し、
・「ZIP!」
・「幸せ! ボンビーガール」
・「ザ!鉄腕!DASH!!」
・「Rの法則」
など多くのテレビ番組に出演し、司会も務め、テレビ業界ではニーズの高い人材ですが、番組終了や降板が決まり、残念なニュースであります。
そんな山口達也氏がなぜ告訴されるような事件を起こし、契約解除になったのか、気になるところですよね。
そこで、この記事では、山口達也氏の事件に触れながら“他山の石”として得られることについて紹介してまいります。
TOKIO山口達也メンバーの事件の問題点とは?
TOKIO山口達也メンバーが起こした事件とされているのは、
「無理やりキスをされた」という女子高生の告訴
です。しかし、問題の本質は告訴内容より、別の部分にあるものと考えられます。それについて、下記の2つの点が挙げられます。
(1) 女子高生を自宅に誘う動機
まず、一点目として、女子高生を自宅に誘う動機の部分にあると考えられます。
妻のいない40代の男性が女子高生を自宅に誘う動機には、
「女子高生を自分の部屋に入れたら、〇〇が期待できる」
という男性の欲望があったものと捉えることができます。
つまり、女子高生を自分の部屋に入れる状況を作ったことがこの事件の問題の本質にあると言えます。そのような状況がなければ、酒を飲んでキスをする行為などは起こりません。
(2) 事件後のタイムラグ
次に、二点目として、事件が起きてから報道になるまでにタイムラグが生じていることも問題の本質に挙げられます。
事件を時系列で整理してみると、
2月12日 | 事件当日 |
3月末 | 警察から事情聴取 |
4月16日 | 事務所に報告 |
4月25日 | テレビで報道 |
4月26日 | 謝罪会見 |
となります。このことから、
・山口達也氏の罪意識のなさ
・事情聴取後の対応の遅さ
の2点について窺えます。いかにも、
「マスコミにバレたタイミングで謝罪すればいい」
という構えのように映り、好ましくありません。この点も問題点の一つと言えるでしょう。
TOKIOのメンバーの発言とは?
この事件に関し、山口達也氏と他のメンバーが謝意の言葉を述べられましたが、松岡昌弘氏の言葉に重みを感じた人が少なくありません。
では、山口達也氏と松岡昌弘氏の記者会見における発言について下記に紹介します。
山口達也氏の発言
山口達也氏は2018年4月26日の謝罪会見で、次の発言をしました。
「またTOKIOとしてやっていけたら」
彼ら(TOKIOのメンバー)がいて私がいるので、甘い考えかもしませんが、怒ってくれるのも彼らしかいない歳にもなったので、彼らを信じてもし、待っていてくれる席があるなら、またTOKIOとしてやっていけたらなって、本当にすみません。
この発言は、その後非難の嵐を呼び込んだ形となりました。山口達也氏の頭の中を覗いてみると、
「確かに女子高生に対して申し訳ないことをした。でもTOKIOの活動には関係がない。」
という甘い考えを読み取ることができるでしょう。まずは、潔く、
「こんな私などTOKIOにいる資格がなく、皆様に合わせる顔もございません。」
と一言丁寧に謝り、どのようなお詫びをするべきか明確に述べることが必要と考えられます。TOKIOに戻ることなどは二の次、三の次で、この際発言すべきではなかったのではないでしょうか。
誰かが「もう戻って来いよ」と言わない限りは、「またTOKIOとしてやっていけるなら」という言葉は本人の立場で言うべきではありません。
「“うちに来れば”という言葉に断れなかっただろう」
山口達也氏は、次の発言もしています。
「うちに来れば」って言葉にやっぱり断れなかったってこともあっただろうし、未成年からしたらやっぱり大人の男性は怖かったんだろうなっていうことを後になって気付きました。
このことから、山口達也氏は女子高生に「うちに来れば」と誘ったことがわかりますね。
この誘いの言葉について、女子高生の立場で考えてみるといかがでしょう?
「“あの” TOKIO の山口さんの誘いを断るのは失礼だ」
と思うのが自然ではないでしょうか。一般の男性の誘いなら断れるのに、山口達也氏の誘いには断りにくいですよね。有名人の、しかもジャニーズ事務所のスター的な存在ですから、断ると失礼というより勿体ない感じもするはずです。
スター気取りをしないところが山口達也氏の長所なのかもしれないですが、その長所が今回裏目に出てしまったと言えます。自分の立場を忘れて、女子高生を自宅に誘うのはいかがなものでしょうか。
松岡昌弘氏の発言
山口達也氏の謝罪会見を受けて6日後、他のメンバーが記者会見を行いましたが、そのうち、松岡昌弘氏が次の発言をしています。
「崖の下に落ちていることに気づいてなかった」
松岡昌弘氏の次の発言は痛烈ですが、非常に重みのある言葉です。
「自分の席があるなら帰りたい」という発言を目にした時に彼の甘ったれた意見はどこから生まれるんだろうと思いました。彼は自分が崖っぷちでなく、崖の下に落ちていることを気づいてなかったと思います。
特に、
「崖っぷちでなく、崖の下に落ちていることに気づいてなかった」
という部分の言葉に重みを感じられるのではないでしょうか?
一般的に、逆境の際によく「崖っぷちに立たされている状況」と言われるものでありますが、それを「崖の下に落ちている状況」と言う余地も確かにあります。何でも前向きに捉えるというのは良くありません。
例えば、借金をすると「また借りればいいや」と甘い考えになりやすいものですが、山口達也氏の「またTOKIOで活動できるからいいや」という捉え方と似たものでしょう。
借金の例で図式にすると、次のようになります。
借金をする → 「また借りればいいや」
↓
借金をする → 「また借りればいいや」
借金に限らず、「また〇〇できるからいいや」と目の前の失敗に目をつむるのでは、いつまでたっても悪循環から脱出することができません。失敗を真正面から受け止め、時と場合によっては「崖の下に落ちている状況」に気づく必要があると言えます。
「なぜ言ってくれなかったのか」
松岡昌弘氏は次のようにも発言しています。
なぜ事務所なりメンバーに言ってくれなかったのかって言うのが正直な気持ちです。そういうことがあった後、どういう気持ちでテレビに出ていたのかな。僕の立場だったら、そのメンタルはないです
これは、確かに正論です。しかし、山口達也氏の立場で考えてみると、
「自分のトラブルでメンバーを巻き添えにしたくない」
という思いもあったと推測できます。
ただ、報道されることまで山口達也氏は想定していなかったのではないでしょうか。その点の先読みが甘かったと言えます。
事件の流れについては上述に時系列で整理したとおりでありますが、山口達也氏の先読みとしては「被害者に示談金を払って終結する」というものだったのでしょう。しかし、認識不足でした。
事の重大さへの認識不足(「正常性バイアス」とも言います)が、今回の事件の問題を大きくしてしまったように窺えます。
他人の失敗を他山の石としよう!
ここまで山口達也氏の事件に触れながら“他山の石”として得られることについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
“他山の石”になる点としては主として、
・自分が社会的にどんな立場であるかという認識
・事件の重大さへの認識
・失敗をしたら即刻すべきことへの認識
の3つの点が挙げられるのではないでしょうか。
現代では、セクハラやパワハラなどの立場の違いによるトラブルが取り沙汰されていますが、立場を忘れると相手の立場次第ではハラスメントになりかねません。
また、失敗に気づいたら、即刻報告すべき人物には報告し、謝罪すべき存在には具体的な形にすることが望ましいです。隠ぺいしようとすれば、明るみに出た際には事態が悪化しています。
確かに、山口達也氏の性格のように前向きに考えることは大事です。しかし、だからと言って、失敗に対して目をつむるのではなく、真正面から受け止めて「では、いま何をすべきか」という点を忘れてはなりません。
以上、山口達也氏の失敗を今後の人生に活用していきましょう!