「努力しても報われないから頑張らなくていい」は嘘?対処法を紹介!

何をやってもうまくいかないので落ち込んでいる人あなたは、「何をやってもうまくいかない」と思うことはありませんか?

往々にして「努力をすれば必ず報われる」という助言も耳にするものでありますが、現実的にはそう甘いものではなく、努力をしてもなかなか良い結果が現れないということが多いものです。

しかし、だからと言って「頑張らなくていい」と判断するのは早計です。近頃、その言葉が流行っていますが。おそらく、努力の方法、あるいは目的を変えれば解決する話だと考えられます。

ただ、努力の方法、目的を変えるというのもなかなか容易なことではありません。

そこで、効果を発揮する道具を紹介します。それは、

「カントの認識論」

です。この道具を使うと、今まで見えなかった世界が見えるようになります。

では、「カントの認識論」という道具について詳しく紹介します。

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カントの認識論とは?

哲学者の理論をわかりやすく説明すると面白いドイツの哲学者カントは認識論を提唱しましたが、カントの認識論を一言で言えば「自分の今生きている世界を確認するための考え方」というものです。

「自分の今生きている世界」はその人の思い込みで成り立っている世界のことで、それ以外の世界については認識できません。例えば、日本語を知っている人に日本語を話せば通じますが、知らない人に日本語で話しかけても認識できませんよね。

ところで、カントの認識論以前には合理論経験論の2つの考え方が流布されていましたが、カントは両者の弱点を発見し、統合させました。

カントの認識論については以下の順に追ってお読みいただくと、理解しやすいです。

(1) 合理論

合理論とは「論理的に考えて解決の道を見つけよう」とするものです。それには、前提となる知識が必要です。

例えば、運動をすると健康維持できるという前提となる知識があり、その知識でもって合理論により解決の道を導こうとすると「毎日運動を続ければ、永遠に健康でいられる」という理屈が成り立ちます。

しかし、この理屈にはいくつか問題点があると思いませんか?

問題点として挙げられるのは、

・「永遠に」とは言い切れないこと
・「毎日運動を続ける」ことの難しさ

などの点です。結局「毎日運動を続けること」は正論でしかなく、実現可能性が低いと考えられます。

そこで、次の経験論に要注目です。

(2) 経験論

経験や実験を重ねた結果から推測や予測を行う経験論とは「経験により解決の道を見つけよう」とするもので、経験から共通点や法則を導き出し、今後の可能性を推測することに役立ちます。

合理論と同様に「運動と健康」の例で検証してみましょう。

例えば、毎日運動を続けて毎週体脂肪や血圧などを検査してみたところ、健康的な効果が判明したとします。このことを経験論で導こうとすると「毎日運動を続ければ健康維持できる可能性が高い」という理屈が成り立ちます。

しかし、この理屈にも問題点があると思いませんか?

問題点があるとしたら、次の点が考えられます。

それは、

毎日運動を続けても、一向に健康的な効果が判明しない場合

です。すると、「毎日運動を続けても健康維持は期待できない」という理屈も成り立ちます。

つまり、経験論にはその人の主観によって経験から見出す共通点や法則が異なってくるという大きなデメリットがあるのです。

そこで、哲学者カントは次の方法を考えました。

(3) 合理論と経験論の統合

哲学者カントは両者とも弱点があると主張し、合理論と経験論を統合して次の理論を提唱しました。

「認識が対象に従うのではなく、対象が認識に従う」

この言葉を意訳してみますと、「世界はあなたの見方次第で成り立っている」ということです。

例えば、赤いリンゴを見たときに「赤いリンゴ」と判断できますよね。なぜ判断できるのでしょうか?

カントが言うには「“赤い”という色覚や堅さ、形、香りなどが五感を通し、経験により“リンゴ”と識別できる能力が人間には先天的に備えられているからとのことです。

図式にすると、次のようになります。

ある対象 → 五感 → “赤い” “甘い香り” “丸い”
 ↓
経験(記憶)→“りんごと呼ばれていたっけ?”

     ↓↓
  合理的な推論(合理論)
     ↓↓
   「赤いリンゴ!」

つまり、あなたの五感や経験から識別結果を抽出し(経験論)、それをもとに合理的に導き出した(合理論)解「あなたの見ている世界」ということです。

カントの認識論を日常生活に活用すると?

自分の立ち位置がわかると他人も理解できる世界カントの認識論により「自分の見ている世界」が確認できます。

ただ、これだけだと「だから何?」と思いませんか?

そう思うあなたは自然です。「自分の見ている世界」が見えたところで、何も変わりません。

そこから次の段階に進むことができます。それは、

「自分の見えていない世界を見る」

ということです。その活用例を日常生活に当てはめて次に紹介します。

日常生活上の例で検証

例えば、あなたがAさんと会話をしていて「Aさんはいい人だ」と思うとします。しかし、AさんのいないところであなたはBさんから「Aさんは嫌な人だよ」と聞きました。

このとき、あなたはどう思いますか?

カントの認識論からすると、あなたもBさんも間違いではなく、どちらも自分の感じたままの回答をしています。

ここで重要なのは、

あなたの回答は自分の脳による抽出結果に過ぎない

という点です。他の人の脳による抽出結果はあなたの回答と同じとは限らず、無限にあります。それが真の世界です。

このことから次のことが言えます。

あなたは、自分の脳による抽出結果の範囲(見える世界)でしか生きられない

ということです。

他人の脳の抽出結果を覗く方法が有効?

見える世界でしか生きられないというのは、狭苦しい感じがしますよね。

そう思う場合は、他人の脳の抽出結果を覗くことにより、今まで見えなかった世界も見えるようになります。

上記の例で言えば、あなたが「Bさんの見方」を確認してみるようなことです。すると、「私は1と思っているけど、他の人は2や3の見方をするかもしれないよね」という感覚を身につけることができます。

もっと言えば、「Bさんの立場なら2や3の見方をするだろう」という感覚を身につけることができます。これは客観視という見方です。

自分の今までの見方に頼りすぎず、別の見方を増やしていけば「何をやっても上手く行かない」などと嘆くことがなくなるのではないでしょうか。

判断に困ったときはカントになってみよう!

学校以外でもいつでも勉強ができて役に立つここまで「カントの認識論」という道具について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

カントの認識論をマンガのセリフ風に言えば

あなた:私の理想は~

カント:頭でアレコレ考えているだけではダメ!

あなた:私の経験では~

カント:経験だけで物を言うのもダメ!

あなた:ではなにをすればいいと言うの?

カント:自分が感じたり、経験したことを合理的に考えれば、自分の今見えている世界がわかる

あなた:それがわかったところで何があるの?

カント:あなたの今見えている世界がすべてではないということ。でもね、他人の見ている世界も見ないことには、見える世界は広がらないんだよ。

というようなことです。

カントの認識論を活用することができるようになれば、これから見えてくる世界がどんどん広がっていくことは間違いありません!

見えてくる世界が広がっていけば、「何をやってもうまくいかない」などといった悩みを抱えなくなるはずです。

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