やる気が出ない人必見!先延ばし癖を治して「すぐやる人」に変わる3つの方法とは?
つい先延ばししてしまうことって、ありますよね。
やる気を出そうとすればするほど、かえって億劫になります。先延ばし癖は、やる気不足のせいではないようです。
では、どうすれば先延ばし癖が治るのでしょうか。
そこで今回は、先延ばし癖を治して「すぐやる人」に変わる方法について紹介します。
先延ばし癖の4つの原因とは?
先延ばし癖を治すには、まず原因を突き止めることが必要です。
原因には次のものが考えられます。
(1) ホメオスタシス
人間には「ホメオスタシス」という恒常性維持機能が備わっています。これが、先延ばし癖の第一の原因として考えられます。
「ホメオスタシス」とは一定の状態に維持しようとする機能であり、「現状=安心空間」と錯覚させるものです。
視覚が「太っている自分は醜い」と捉えても、脳の中枢が「太っている現在の自分が一番安心」と判断して身体に現状維持させるのです。
つまり、ホメオスタシスはあなたのやる気にブレーキをかける機能なのです。この機能により、先延ばしが起こります。
(2) 先読みしすぎ
あなたは、先読みしすぎではありませんか?
先読みするのはいいことではありますが、しすぎは逆効果です。
例えば、1000段の階段を上ることを想像してみてください。面倒だと思いますよね。
なぜ「面倒」だと思いますか?
それは、「1000段を“一気に”上ること」を想像するからです。
「1000段を“一気に”上ること」を想像すれば、誰でも「面倒だ」と思います。超人でない限り。
この「1000段を“一気に”上ること」の想像が、先読みしすぎの状態です。
このことから、先読みしすぎると行動のハードルを上げ、心のブレーキを踏み、先延ばししてしまうことについてご理解いただけるでしょう。
「やりたいことリスト」も先延ばしの一因
「やりたいことリスト」ってありますよね。自己啓発書やスピリチュアル系の本によく出てくる概念ですが、実はこれも先延ばしの原因になるんです。
私自身経験があるのですが、リストを作っただけで満足してしまうんです。「自分にはこんなにやりたいことがあり、ひょっとしたら○○の才能があるのかもしれない。」と思ってそれっきりで、肝心な「やりたいこと」が実行できません。
やりたいことは新しい何かをやってみてから新たに出てくるものですので、「やりたいことリスト」は作るだけ無駄なんですよね。
(3) メリットが不明確
メリットが不明確ですと「こんなことをやって何になるのだろう」という疑念が生じて心のブレーキになり、先延ばしになりやすいです。
「勉強が苦手」と思う方には、この原因が多いです。「いい大学やいい会社に入るため」程度のメリットでは不明確なため、やる気が起きないのも当然です。
メリットは誰かが教えてくれるわけではなく、自分なりに明確なメリットを見出すことが必要なのですが、それをしないことが先延ばし癖に関係していると考えられます。
(4) 期限が不明確
典型的なものは「いつかやろう」の「いつか」ですね。「いつか」は「やらない方針」を表明する言葉ですので、「いつか」と思った時点で先延ばし確定です。
期限が不明確なために先延ばしになるのは若い年代の方に多く、「時間はいくらでもある」という思い込みから生じます。
あなたが今やろうとしていることは、いつまでにやる必要があるのでしょうか。
いや、「やらない」という選択肢もあるはずです。
いずれにしても、先延ばし癖には期限の不明確さが原因の一つとして考えられます。
先延ばし癖を治す3つの方法とは?
先延ばし癖を治すにはどうしたらいいのか、考えられるのは次の方法です。
「これだけはすぐできる」と思えるものをやること
「これだけはすぐできる」と思えるものをやると、意外に前へ進むものです。なぜなら、人間には「作業をすればするほど、やる気が出てくる」という「作業興奮」の心理傾向があるからです。※「作業興奮」については、別の記事で詳しく紹介しております。
「これだけはすぐできる」と思えるものは、何でもかまいません。
・勉強なら「一問だけ解いてみる」
・電話仕事なら「一件だけ電話してみる」
・ブログなら「一文字だけ書いてみる」
・料理なら「キャベツだけ冷蔵庫から出してみる」
など。
ちなみに、上記の原因の項で紹介した「ホメオスタシス」による現状維持機能は、「これだけはすぐできる」ような「現状に毛が生えた程度のレベルのこと」には発動しません。発動するのは、「今の自分には少しハードルが高いかな」と思えるものに対してです。
すべては「これだけはすぐできること」の積み重ね
どんなに面倒に思うことでも、「これだけはすぐできること」を積み重ねていく以外に方法はありません。
ということは、
すべては「これだけはすぐできること」の積み重ね
とも言えるのです。
1000段の階段を上ることは面倒に思いますが、一段上ること自体は面倒ではないですよね。一段上った後にもう一段上ることもそれ以降も同様です。
また、「これだけはすぐできること」なら永遠に続けることができます。
どんなに難しくて偉業なことでも、「これだけはすぐできること」が基本です。
あなたにとって「これだけはすぐできること」は何ですか?
思いつくことが難しくても、何かあるはずです。
メリットとの関係が必須
勿論「これだけはすぐできる」と思えるものでも、やるからにはメリットとの関係がなければなりません。
つまり、 「メリットにつながっている」と感じながら行うことが必須です。
例えば、メリットもわからずにひたすら1000段の階段を一段ずつ上るだけなら苦行でしかありませんが、「毎日1000段上ったらプロのアスリート級の筋肉が手に入り、世界陸上に出場できる」というメリットがあるならばやる気になりますよね。
このように、「大事業に不可欠なことをやる」という意識で取り組むことが重要です。
期限を明確にすること
明確な期限を設けないことには、先延ばし癖を治すことができません。
明確な期限を設けるコツは、「いつまでにやる必要があるのか」という必要性を確認することにあります。
例えば、ピアノの練習ならば、ピアノコンクールなどの多少大きな目標を用意し、それに向けて必要な練習時間を計算して練習の期限を設定することです。
趣味に限らず、仕事でも同様のことが言えます。明確な期限があるからこそ仕事として成立するのであり、期限なき仕事は遊びか苦行のどちらかです。
期限は目標ありきで、目標に向ける必要性がないと成立しません。
したがって、先延ばし癖を治すには目標も必要だと言えます。
「時間は有限である」自覚をもつこと
若い年齢の方だと意識しにくいことでありますが、時間は有限であり、命同然です。
ある日突然、病気や事故で命を落としてしまうかもしれませんし、現に若い年齢で突然死した方が多くいらっしゃいます。巨人の木村拓也さんの突然死には驚かされましたよね。まだやりたいことが沢山あったことを思えば、他人事ではありません。
先延ばしは、「あのとき早く着手しておけば」と後悔することばかりです。先延ばしによる後悔を避けるために、「時間は有限である」自覚は必要です。
もし、あなたが余命1ヶ月だとしたら今から何をしますか?
その答えが先延ばし癖を治す手掛かりになってくるはずです。
新たな一歩を踏みながら先延ばし癖を治していこう!
ここまで先延ばし癖を治して「すぐやる人」に変わる方法について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
先延ばし癖を治すには、次の3つの方法により可能であることについて確認しました。
・「これだけはすぐできる」と思えるものをやること
・期限を明確にすること
・「時間は有限である」自覚をもつこと
「やる気を出す方法は何だろう」と悩む方が多いですが、実はやる気が出ない原因は先延ばし癖にあったりします。やる気という気持ちを無理に起こすのではなく、上記で紹介したように「作業興奮」を起こす状態を作るだけです。
先延ばし癖を治してやる気を起こすために、参考にしてみてください。
★他にもやる気を引き出す記事まとめがございますので、是非ご覧ください。