口下手は自己中心的なだけ?会話が途切れないようにするための方法を紹介!
あなたは誰かと話していると、よく会話が途切れたりしませんか?
筆者は結構あります。つい自分の言いたいことを優先して話し手の会話を遮ってしまいます。
自分の好きなことや得意なことなどを話していると気持ちがいいもので、口下手は自己中心的な性格に由来していると言えます。
口下手な人の話を聞いている相手は次のように思っています。
「あなたの話などべつに興味ないんだけど」
これでは会話がバッサリ途切れて当たり前です。
会話が途切れやすいのは実に寂しいもので、「自分ってしゃべらない方がいいのかな」と自信をなくしてしまいますよね。
そこ、今回は会話が途切れないようにするための方法について紹介します。
会話が途切れないようにするための方法とは?
会話が途切れないようにするための方法には次の3つが挙げられます。
(1)「ツッコミどころ」を確実に拾う
話し手の「ツッコミどころ」を確実に拾うことが必要不可欠です。
ここで言う「ツッコミどころ」とは「話し手の最も共感してほしい事柄」であり、話し手は一番それを伝えたいのです。
聞き手が
・「ツッコミどころ」ではないところを突っ込む
・「ツッコミどころ」をスルーする(触れない)
のいずれかを行うと、話し手は
「話のわからない人だな」
「この人に話をしても無駄だ」
とガッカリします。
そのため、「ツッコミどころ」は確実に拾わなければなりません。
お笑い芸人のトークが参考になる?
お笑い番組を「芸人がボケに対してどんなツッコミをしているのか」という点に注目して見ていると「こういう感じで突っ込めばいいのか」と学ぶことができます。
狩野英孝氏をご存知ですか?
スベり芸人として有名ですが、どんなにスベるボケでも必ず周囲の芸人が拾ってくれているのが番組の中で窺えます。
面白いのは彼のトークではなく周囲の芸人のツッコミのおかげなのです。そのため、彼がスベってばかりでいたとしてもお笑い番組として成立しています。
まさにボケが面白いのは鋭いツッコミありき。普通の会話も「ツッコミどころとツッコミ」の関係がありますので、お笑いと似た構造と言えます。
(2) 感情を共有する
話し手の感情を共有すると話し手は気分が良くなるので話しやすくなり、会話が長続きします。
聞き手は話し手の感情に浸りながら話を聞いていると自然に表情も話し手と似てくるはずです。話し手が笑顔であれば聞き手も笑顔になるイメージは想像に難くないですよね。
しかし、話し手が暗い表情をしているのに聞き手が楽しそうな表情をしていると、話し手は聞き手に対して
「私の話を聞いていない」
「私の話を理解していない」
と思い、嫌悪感を示します。
そうならないようにするためには、感情を共有することも必要なことと言えます。
(3) 否定しない
話し手の話をできるだけ否定しないことも重要です。
聞き手が話し手に対して「それは違うだろ!」と否定したくなるときが多々あるものですが、否定するとかなりの確率で会話が途切れます。
なぜなら、話し手は否定されると「この人に話をする価値がない」と思うからです。
だからと言って聞き手の方も、無理に「そのとおりですね」と肯定する必要はありません。
「あなたはそういう捉え方をするのですね。」という程度で受け止めればいいのです。すると、話し手は「あなたはどういう捉え方をするのですか?」と自然にあなたに意見を求めるようになり、意見交換という形で会話を持続できます。
根本思想:村瀬健のツッコミ術
この道具は、ドラマプロデューサー・村瀬健氏のツッコミ術を根本思想としています。
村瀬健氏は著書『最強のコミュニケーション ツッコミ術』の中で次のように述べられています。
違和感を指摘するのがツッコミの役目です。
(中略)
「非常識な部分はどこか」を意識すると、違和感を見つけやすいです。※引用元:『最強のコミュニケーション ツッコミ術』(村瀬健・著)39頁より
「違和感を指摘するのがツッコミの役目」は目から鱗が落ちる説明ですよね。
例えば、洋服に商品表示のタグを付けたまま歩いている人を見たら違和感がありますよね。違和感があったらどうしますか?
「タグがついたままですよ」と教えてあげますよね。
違和感の指摘は会話の基本形の一つです。
違和感を指摘すると「ツッコミどころ」と「ツッコミ」の関係を会話の中に見出すことができ、話し手と聞き手のバランスをとりやすくするものと考えられます。
普通の会話で「ツッコミ術」をどう活用するのか?
上記の例は気がつかなかった人に親切に教えてあげるという内容でありますが、普通の会話でも「ツッコミ術」は活用できます。
例えば、「今日デパートに行ったら、まだ11月なのにクリスマスツリーが飾られていてビックリしたよ」という話をされた場合、「ツッコミどころ」はどこにありますか?
・「11月なのにクリスマスツリーが飾られていたこと」
・「ビックリしたこと」
にありますよね。これらにツッコミを入れてあげればいいのです。
そこを
「そう言えば、もうクリスマスだね。クリスマスケーキを予約しておかないと。」
と返してしまうと話し手の「ツッコミどころ」をスルーすることになりますし、しかも勝手に話題を変えてしまっています。
この失敗は筆者もよくやるので肝に銘じております。
話し手の「ツッコミどころ」を突っ込んで会話を盛り上げよう!
ここまで会話が途切れないようにするための方法について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
会話を途切れないようにするには
(1)「ツッコミどころ」を確実に拾う
(2) 感情を共有する
(3) 否定しない
の3つの方法が重要です。
別の記事では「会話を相手と一緒に楽しむ」重要性について紹介しましたが、会話を相手と一緒に楽しむには
「話し手の意図が今話した内容の中のどこにあるのか」
という点をしっかりつかみ、その部分について返事してあげることが必要不可欠です。
これからは会話を長く続けるために話し手の「ツッコミどころ」を逃さずに積極的に突っ込んであげましょう!