クラシック初心者に朗報!?おすすめの名曲を紹介!
あなたは、どんな音楽が好みですか?
クラシック音楽には、
・ベートーヴェン
・モーツァルト
・チャイコフスキー
・バッハ
など、様々な作曲家の音楽が存在していて、次のように思うのではないでしょうか?
「クラシックを聴きたいけど何から聴けばいいのかわからない」
そんな方のために、今回、この記事でクラシック初心者向けの曲を紹介します。
クラシック初心者向けの曲とは?
冒頭でいくつかの作曲家を列挙しましたが、結論から申し上げますと
どの作曲家の作品から聴いてもいい
です。聴く順番に優先順位をつける効果は特にありません。
作曲家ごとに注目するよりも、楽曲ごとに注目していただくことをオススメします!
なぜなら、各作曲家の楽曲にはそれぞれの独特の魅力があるので、それぞれのものに触れてみることが望ましいからです。
では、クラシック初心者向けの曲を下記に紹介します。
フィギュアスケートで使われる曲
フィギュアスケートで使われる曲は親しみやすいものばかりで、美しい演技とリンクできるのでオススメです。
過去のフィギュアスケートで使われた曲で主として挙げられるのが、
・歌劇『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」(荒川静香さんの金メダル獲得曲)
・ショパンの「ノクターン2番」(浅田真央さんの使用曲)
・ハチャトゥリアンの歌劇『仮面舞踏会』ワルツ(浅田真央さんの使用曲)
などです。過去の曲目についてはWikipediaなどで検索すれば出てきますし、これからのフィギュアスケートでも注目しておくと自然に覚えていきます。
bondの曲
「bond」(ボンド)というオーストラリアとイギリスの女性4人のバンドの曲は、クラシックの曲をアレンジしたものが数々あります。
例えば、
・ヴィヴァルディ『四季』の「夏」と「冬」
・ビゼー『カルメン』の「ハバネラ」
・チャイコフスキー『白鳥の湖』の「情景」
などがオススメです。もし、あなたの中に「クラシック=敷居が高い」というイメージがあるのなら、一気に払拭できます。
歌劇『カルメン』の有名曲
個別にオススメできるのは、歌劇『カルメン』の次の曲です!
・「ジプシーの歌」
・「闘牛士の行進曲」
なお、初めて聴く際には、 『カルメン』のストーリー自体を気にしないで、純粋に音楽を聴いてみることが望ましいです。曲を聴いてから「どんなストーリーで、どんな位置付けの部分なんだろう」と疑問に感じていただくと幸いです。
ちなみに、『カルメン』がどんな話かと言いますと、悪女に翻弄された男の悲劇について悪女の視点で描かれたものです。
「ジプシーの歌」
第2幕の冒頭に「ジプシーの歌」が登場しますが、これが悪女カルメン役の一番の聴きどころです。まさに「悪女の舞い踊り」と言うべきところです。
怪しい雰囲気のフルートのメロディから始まり、途中からカルメンが歌い出します。徐々にテンポがアップしていき、最後は激しいダンスとなります。
聴いてみると、踊っていないのに踊って身体が熱い気分になるほど、情熱的な音楽です。
「闘牛士の行進曲」
第4幕の前半に「闘牛士の行進曲」が登場しますが、これも聴き応えのある箇所です。
『カルメン』で超有名な
・前奏曲
・闘牛士の歌
に加えて少し異なったメロディーと合唱まで挿入されていて、
「いいとこ取りセット」
として聴けるのでオススメです。
ちなみに、この場面は闘牛士エスカーミーリョがカルメンと恋人となり、自分の職場(闘牛場)へ誘い、二人が闘牛場へ入っていく箇所です。
カルメンの元恋人ドン・ホセとの争いともかけて、闘牛をテーマとして掲げているとも考えられます。そのため、
カルメン=赤い布 VS ドン・ホセ=牛
のように捉えることもできます。
このように、ストーリーと曲の位置付けまでイメージしながら聴いてみるとクラシックの魅力に触れられます。
『トランペット吹きの休日』
『トランペット吹きの休日』は運動会や吹奏楽などでよく使用される超人気曲で、何度聴いても楽しくて愉快な曲です。
タイトルの「トランペット」は「軍隊の信号ラッパ」のことで、ラッパ吹きは決められた時間にラッパを吹くことが日課でありましたが、
「休日くらいは思いっきり吹きまくってやりたい!」
という思いが、この曲のテーマと言われています。
演奏時間はたった2分程度ですので、気軽にお遊び感覚で聴けます。
ショスタコーヴィチ『ジャズ組曲第2番 第2ワルツ』
ショスタコーヴィチの『ジャズ組曲第2番 第2ワルツ』の曲のイメージとしては、聴き始めが「仮面舞踏会」という印象ですが、途中からゴージャスな舞踏会になっていき、最後はきれいにまとまります。「仮面舞踏会」の世界に浸ってみたい方にはオススメです!
気になる方は、上記のフィギュアスケートの曲で触れましたハチャトゥリアンの歌劇『仮面舞踏会 ワルツ』と聴き比べてみてください。雰囲気はかなり近く、甲乙つけがたいくらい美しいメロディです。
4分程度の曲で、聴いてみると何度も聴いてみたくなる、癖になる、ハマる曲です。
ワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』
ワーグナーの『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲もオススメです。特に、ドラゴンクエストの音楽が好きな人は間違いなく気に入る曲で、冒頭を聴くと、
「ドラクエ?」
と思うはずです。内容は全然違いますけど、冒頭の雰囲気のみが似ていて、壮大に空想の世界が広がっていくイメージです。
ちなみに「マイスタージンガー」とは「マイスター」(親方)と「シンガー」(歌い手)の合成語です。
15~16世紀当時のドイツの南部地域では手工業の親方や徒弟らが集まり、詩と歌を磨き合う文化が流行していました。ワーグナーはその文化を音楽に取り入れたのです。
現代に置き換えて言えば、「大河ドラマのテーマ音楽」に相当するところです。
聴覚でクラシックの世界を広げてみよう!
ここまでクラシック初心者向けの曲について紹介してきました。
まずは、上記で取り上げた曲を試しに聴いてみて、そこから近い時代の作曲家を探っていくと、自分の好きな作曲家が見つかってきます。
すると、自分の聴覚の世界をどんどん広げていくことができます!