ボウリングのスコア150を出せるようになったら何をすべきか?
ボウリングのスコアが150以上出せるようになると、そこからがなかなか伸びなかったりしませんか?
ボウリングのスコアを上げていくには、
・150の壁
・180の壁
・200の壁
などが次々に立ちはだかります。ただ、180の壁まではそれほど長い期間かけなくても、ちょっとしたことを変えるだけで到達できます。
それを聞いて「嘘でしょう」と思いましたか?
ところが、そうでもないんです!
そこで、今回はボウリングのスコア150以上出せるようになった段階ですべきことについて紹介します。
※なお、「ボウリングのスコアをまず150以上にしていきたい」という方は、この記事を読まれる前に別の記事「ボウリングのスコアを初心者でも150以上に上げられるコツとは?」をご覧ください。
ボウリングのスコア150を出せるようになったら何をすべきか?
初心者用のレッスンを受けて、ある程度自己練習を積むとアベレージ150を超えるようになります。
ただ、そこで満足していたらそれ以上伸びなくなります。スコアアップしていくには自身のフォームへの細かなチェックが不可欠で、これまで受けたレッスンの指導者のアドバイスを理解していない点の再確認をする必要があります。
そこで、理解しにくいアドバイスとそれに対する対策について紹介します。
「脇を締めるように」というアドバイスの意味とは?
初心者用のレッスンで、指導者から「脇が空いているので締めるようにしてください」と投球の動作について指摘されることがあります。
しかし、脇を締めると狙ったところにボールが転がっていきません。なぜなら、受講者にとって「脇を締める意味」がよく理解できないからです。
そこで、次のポイントに着目していただくことをオススメします!
踏み足とスイングラインとの位置関係
リリース直前に4歩助走の4歩目(または5歩助走の5歩目)で踏んでからリリースする形が基本的なフォームでありますが、その踏み足とスイングラインの位置関係が重要です。※スイングラインとは、腕の振りの動線のことです。
真上から見た状態を図にすると、次のようなイメージです。
踏み足とスイングラインの間隔が長いと「脇が空いた」状態になりますので、その間隔を短くする必要があります。
そのため、イメージとしては「脇を締める」より「踏み足をスイングラインに近づける」の方が頭の中に入っていきやすいですが、もっとより有意義的に言えば「踏み足でスイングラインを支える」ということです。上記の図を修正すると、下記のイメージとなります。
なお、「踏み足でスイングラインを支える」意味は「踏み足に身体の重心を乗せること」にあり、振り子の運動で言えば「振り子を支える役割」のことです。振り子が効率よく振れるには、支える役割も重要ですよね。
ただ、上記で「踏み足をスイングラインに近づける」と申し上げましたが、近づけすぎるのは良くありません。近すぎると、ボールが内くるぶしに当たってケガの原因になります。
そのため、ボールが踏み足に当たらない程度の距離でスイングすることが望ましいです。
「前かがみにならないように」というアドバイスの意味とは?

レッスンの指導者からリリース後の動作について「前かがみにならないように」と言われることもありますが、この指摘についてもなかなか直せない人が少なくないです。
この原因も、受講者には「前かがみになっている意味」がよく理解できていないからと言えます。
リリース時にボールが指から離れますが、ボールの遠心力が大きいため、リリースの仕方を意識しなければ腕が前方に引っ張られていきます。これが「リリースの際、前かがみになっている」と言われる状態です。
「リリースの際、前かがみになっている」ということは「リリースが前方で行われている」ということであり、その体勢でリリースをすると指の抜けが悪く、狙った方向にボールを転がすことができません。
そこで、次の点に注目していただくことをオススメします!
(1) リリースのタイミング
前かがみにならないようにするためには、リリースのタイミングがまず重要です。
あなたはどのタイミングでリリースを行っていますか?
コントロールの良いボールを投げるには、
踏み足の真横あたりでリリースすること
が望ましいです。
それでも「どうしても前方でしかリリースできない」という方は次の点に要注目です。
(2) 足腰でリリースをサポートすること
リリースの際に前かがみになる最大の原因は
「足腰で十分に支えていないこと」
と言っても過言ではないほどです。いくら「リリースのタイミングに気をつけよう」と思っていても、腕だけでタイミングを測るのは無理です。確実にボールの遠心力に腕が持って行かれます。
そこで必要なのは、
「右腰(サウスポーの場合は左腰)を後ろに回す」方法
です。腰を後ろに回すことによりボールの遠心力に腕が引っ張られるのを防ぐことができます。
つまり、このことから何が言えるかと申しますと、
リリースの際には、ボールと身体の引っ張り合いが行われている
ということなのです。イメージとしては次の図のとおりです。
そのため、このことを意識する必要があり、意識しないと身体がボールに引っ張られ、ボールに腕が持って行かれる形となるので注意が必要というわけです。
プロのフォームは美しいですよね。プロの投球直後(フォロースルー)はどのようになっていますか?
右投げのプロは右足が左足の後ろに回り、サウスポーのプロは左足が右足の後ろに回っているのが見てご理解いただけるでしょう。あれは、腰を後ろに回しているからこそ、あのような美しい投げ終わりのスタイルになるのです。
ボウリングをもっと楽しんで楽に達人になろう!

ここまでボウリングのスコア150以上出せるようになった段階ですべきことについて紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ボウリングスコア150以上出せるのであれば180の壁も近いですので、既に達人の道へ入り始めたと言っても過言ではありません。
それには、初心者用のレッスンで受けてきたアドバイスについて再確認しておく必要があります。
今回の記事では、特に「超重要だけど理解しにくいアドバイス」について取り上げ、
レッスンのアドバイス | 翻訳すると? | |
「脇を締めるように」 | → | 「踏み足でスイングラインを支える」 |
「前かがみにならないように」 | → | 「右腰(サウスポーの場合は左腰)を後ろに回す」 |
ということについて紹介しました。
これからは、そのような細かな点を少しずつ直していけば、200の壁を突破するのもそんな先の夢物語ではないはずです。
※ボウリングの基本を確認するには、以下の書籍『ボウリングパーフェクトマスター』がオススメです!DVDも添付されていて、ビジュアルな視点でフォームの基本的な動作について確認しやすいです。レッスンや自己練習に本書を持ち込んで確認していけば、スコア150の方は180以上まで上げることが可能です!