映画『レナードの朝』はつまらない人生を断ち切る解説本?名言を紹介!
「人生つまらないな」と思うときってありますよね。例えば、
・何かで失敗したとき
・退屈な日々を送っているとき
など、そのように思うのではないでしょうか。
失敗したときはその失敗の仕方によって「自分って、なんて情けない人間なんだろう」と思うことがありますし、退屈な毎日であれば「同じことの繰り返しで飽きる」と思ったりしますよね。
そんなときに効く映画をオススメします! それは、
『レナードの朝』
です。映画『レナードの朝』を見ると、人生について「そういう見方もあるのか」と見直すことができ、「つまらない」人生を断ち切るチャンスが生まれます。言わば、映画『レナードの朝』はつまらない人生を断ち切る解説本と言っても過言ではありません。
そこで、今回は映画『レナードの朝』から得られる「つまらない人生を断ち切るヒント」について紹介します。
※一部ネタバレの部分がありますので、その点についてご理解の上でお読みください。
映画『レナードの朝』とは?
映画『レナードの朝』(原題:「目覚め」(Awakenings))は1990年アメリカで公開された作品で、主人公の名前レナード・ロウからそのタイトルが日本で付けられています。
この映画は実話を基にした物語で、一言で言えば「数十年も眠っていた人が、新薬により一時的に目を覚ます話」ですが、目覚めた人は眠っていた人だけではないという点に注目です。
「数十年も眠っていた」とは俗に「眠り病」と呼ばれるもので、原因不明のために治療法がありません。医師が「眠り病」の治療法について暗中模索している中で、運動障害を起こす病気(パーキンソン病)向けの新薬を患者に試しに投与してみたところ、奇跡的に目を覚ますことができたのです。
目を覚ました患者レナードを通じて、彼の治療を手掛けた医師自身も「人間的に生きる人生」に目覚めたのです。
ここで、疑問に思うことがありますよね。それは、
なぜ医師自身も目覚めたのか?
その答えは、次の名言をご覧になっていただければわかります。
映画『レナードの朝』の名言とは?
主人公レナードが「眠り病」から目覚め、現実の世界に触れ、自ら感じたことをセイヤー医師に次の名言により放ちます。
「皆生きる事のすばらしさを忘れている」
レナードは夜中に自宅で就寝中のセイヤー医師に電話して病院に呼び、次のセリフを放ちました。
新聞の記事を読めよ。悪いことばかり載っている。
皆生きる事のすばらしさを忘れている。
持っているものの尊さを教えてやらなきゃ。
人生は喜びだ。尊い贈り物だ。
人生は自由ですばらしい!
私たちは普段、新聞やテレビ、インターネットなどで色々なニュースを目や耳で感じ取りますが、確かに悪いニュースばかりが目立つものです。これは、情報発信者が視聴者の「ネガティビティバイアス」(良いニュースより悪いニュースの方に注目する心理傾向)を理解しているためです。
人生には幸不幸の両面があるものですが、悪いニュースは不幸な部分ですよね。不幸な部分を嘆いているとどうなっていくでしょうか?
「私は他の人より幸せにならなければ」
と思うようになるはずです。
ところで、「幸せ」って「身につけるもの」ではなく、「感じる」ものですよね。そのためには「私は他の人より幸せにならなければ」という見方は誤りで、「現在持ち合わせているものへの恩恵」を見つけることが大切です。
ですから、レナードのこの名言のとおり、不幸な部分ばかりでなく、恵まれている部分にも目を向けることが望ましいと考えられます。
また、この名言のおかげで、メディアには「視聴者数の獲得」に目的があり、「その目的を果たすために悪いニュースを流している」ということに気づくことができます。よく「不景気」や「困った世の中」などと今の世の中を嘆く人がいますが、その9割以上がメディアからの受け売りです。
何かを身につけることは確かに大切ですが、今持っているものを活かすことも同じくらい大切です。
「眠っているのはあんただ!」
レナードの身体に、新薬の副作用により怒りと痙攣(けいれん)が起こります。その際に、セイヤー医師に「レナードは外で生活したいと言ったが、ほら、言わんこっちゃない」という態度をされ、それに対してレナードが放った名言が次のセリフです。
病気と闘って、やっと戻ってきた。
30年だぞ。30年間闘い続けた。
今も闘っている。あんたは?
あんたに何がある。
孤独で何もない生活。眠っているのはあんただ!
あなたは、普段何と闘っていますか?
健康な人は病気と闘っている人の苦労を知らないですよね、病気になってみないと知ることができませんから。
ということは、病気の人から見れば、
「自分が情けない」
「人生つまらない」
というのは贅沢な悩みです。ですから、病気の人が病気と闘っているのなら、それに負けないような何かで闘ってみようと思いませんか?
闘ってみること、つまり、「あなたが本気でやってみたいこと」は必ず何かあるはずです。
・作ること
・身体を動かすこと
・頭を使うこと
など創造的な何かが。レナードのこの名言から、そのようなヒントを得ることができるのではないでしょうか。
映画『レナードの朝』を見てアクティブな人生に目覚めよう!
ここまで映画『レナードの朝』から得られる「つまらない人生を断ち切るヒント」について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「人生つまらない」というのは、病気の人から見れば
「そう言うあんたは何と闘っているのか?」
「病気でもないくせに、幸せではないと思っているのか?」
と思われるほどの、贅沢な悩みです。その悩みを解消するには、
創造的な何か
を作り出すことが重要ではないでしょうか。それは、
・誰かが既に作ったもの
・誰かが既に作ったものに似たもの
・誰も作っていないもの
のどちらでも構わないでしょう。どんなものでも構わず「創造的な何か」を作ってみることで、アクティブな人生に変えるチャンスが生まれるのではないでしょうか。
あなたにとって「創造的な何か」はどんなものが考えられますか?
どうしても思いつかないのであれば、試しに挙げてみましょう。
・手紙
・料理
・パズル
・サッカーのドリブルの仕方
などなど・・・。色々ありますので、まずはお一つ始めてみてはいかがでしょうか。「これをやってみたかった」というものがあれば、それが最も理想的です!
なお、映画『レナードの朝』は以下のサイトから購入できます。筆者自身も時々思い出すために自宅にDVDを保管して、繰り返し視聴することにしています。したがって、自宅にDVD保管しておくことをオススメします!