なぜ悪口を言うと頭が悪くなるのか?人を見る目が180度変わる人間関係の対処について紹介!
つい悪口を言ってしまうことってありますよね。
例えば、
・「あいつのせいで酷い目にあった」
・「あいつは変な奴だよ」
など。
確かに悪口を言うことによって気持ちが楽になることはありますが、言えば言うほど頭が悪くなるのです。
こう申しますと、次の疑問が浮かぶのではないでしょうか?
「なぜ悪口を言うと頭が悪くなるのか?」
「悪口を言わないためにはどうしたらいいのか?」
そこで、今回は頭が悪くならないための人間関係の対処について紹介します。
頭が悪くならないための人間関係の対処とは?
悪口とは誰かへの非難のことですよね。
悪口を言わないためには非難をやめればいいのですが、ただやめようとするだけではやめられません。頭が悪くなる一方です。
頭が悪くならないための人間関係の対処には、次のものが挙げられます。
他の選択肢について聞いてみること
特定のことをしないで迷惑をかけている場合がありますよね。その場合には、「しないこと」(他の選択肢)について聞いてみるといいのです。
例えば、口臭が酷くて迷惑な人がいる場合。
本人は普段の生活において「歯を磨かない」という選択肢を選んでいるわけですから、「歯を磨く」方の選択肢について聞いてみればいいのです。
「毎日歯を磨いているか?」と。
すると、本人は質問に答えずにこう答えるでしょう。
「臭うか?」
そう答えたら、
「臭うよ。とりあえず歯医者で歯垢を除去してもらうと、だいぶ変わるよ。」
と感じたことをそのまま伝え、望ましいと思うことを主張するといいのです。
「お前、臭えよ。あっちへ行け!」と言うのでは何の解決にもなりませんが、この方法なら丸く収まります。
短所の裏に着目すること
短所の裏に着目すると悪口を言う気がなくなります。
というのも、長所と短所は表裏一体で関係しているものだからです。
例えば、
「臆病」が短所=「慎重」が長所
「神経質」が短所=「気配りできる」が長所
「短気」が短所=「行動力がある」が長所
などといった関係があります。
そのため、神経質な人に嫌悪感を抱いた場合には「この人は神経質だけど、その分気配りができるよね」って思い直せばいいんです。
部屋やデスクが汚い人には、一つのことに対する集中力が物凄いという長所があります。この長所がある反面、部屋やデスクの掃除まで気が回らないのです。
と、このように短所の裏に着目してみれば理解できる面が見えてくるのです。
筆者の経験では
以前にいた職場の飲み会で上司の悪口を言っている人がいました。彼に
「上司のAさんは起案書のチェックが厳しくてなかなか決裁をしてくれず、どれだけ直しても返されるんです。神経が細かいですよね。」
と同意を促されましたが、筆者はそれに同意せず、
「でもその神経の細かさのおかげか、Aさんって意外に歌上手いんですよね。」
と返しました。
Aさんに対して悪口を言う人は「神経の細かさ」に着目していますが、筆者は「歌い手」という点に着目していることについてご理解いただけるでしょうか。
この着目の違いにより、嫌悪感の度合いが180度違ってくるのです。「あの神経の細かさは歌の技術にも活かされているのでは?」と思うだけで認識が変わり、嫌悪感が打ち消されます。
なぜ悪口を言うと頭が悪くなるのか?
「金持ち喧嘩せず」ということわざのあるとおり、頭の良い人は喧嘩をすることが損だと考えるので喧嘩をしません。勿論、悪口も言いません。
その反面、頭の悪い人は悪口が多く、悪口を言えば言うほどどんどん頭が悪くなっていきます。恐ろしいですよね。
その原因については、次のものが考えられます。
思考停止
まず、思考停止になることが挙げられます。
「あいつは嫌な奴だよ」と言ったところで何か変わるでしょうか?
何も変わらないですよね。何も変わらないのに相手を非難したってどうしようもないのです。
嫌な奴ならば「何をどうしてほしいのか」を本人に主張すればいいですし、主張しても無駄だと思うなら黙って距離をとればいいわけです。
それらもしないで「あいつは嫌な奴だよ」と嘆いていては、ただの思考停止です。思考停止をすれば、思考力が低下していく一方です。
自発性の減退
次に、「自ら進んで何かを行おう」とする自発性が減退することが挙げられます。自発性の減退の何が問題かと申しますと、すぐ他人のせいにする悪癖が身につくのです。
「あいつは嫌な奴だよ」と言う人は、何か働きかけをしているのでしょうか?
何もしていないはずです。何もしない割には非難ばかりで口だけ達者なのです。
非難以外にすべきことがあるでしょう。例えば、
・「嫌な奴」に何かを主張する
・自分が態度を変える
など。何もしないで非難ばかりするのは簡単なことですが、人間簡単なことには脳がほぼ使われないので頭が悪くなります。
根本思想:悪口=自信のなさのサイン
この道具は、精神科医・和田秀樹氏の考え方を根本思想としています。
彼は著書の中で次のように述べています。
自分に自信がない人ほど、他人の悪口を言いたがる。
悪口を言って他人を引きずりおろすことで、自分のほうが偉い、賢いと、思いたいからだ。※引用元:『「あれこれ考えて動けない」をやめる9つの習慣』(和田秀樹・著)164頁より
つまり、「悪口=自信のなさのサイン」ということです。
上述の筆者の経験談で紹介した「上司の愚痴を言っていた人」は、上司に反論することに自信がなかったと言えます。
これには日本人特有の「目上の者を尊重せよ」という思想による影響もあり、日本人の自信のなさはこの部分にあるとも考えられます。
ただ、現在は思想統制のない時代ですから、正当な理由があるのなら相手がどんなに偉い人であろうが、主張したっていいのです。勿論、相手を尊重した上で。
部下は上司の奴隷ではなく、上司をサポートする人なのですから。
視野を広げて建設的な態度で道を開こう!
ここまで頭が悪くならないための人間関係の対処について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
悪口は次の手段に代替することで、人生の道が大きく開けてきます。
・他の選択肢について聞いてみること
・短所の裏に着目すること
この方法なら、視野が広がる上に人間関係も向上してくるはずです。
これからは悪口以外の手段で世界に目を向けて、生きる道を変えてみてはいかがでしょうか。