血液型占いはなぜ当たるのか?根拠と信じる心理、活用する方法を紹介!
あなたは血液型占いを信じていますか?
昔から
・A型=神経質
・B型=マイペース
・O型=大雑把
・AB型=不思議ちゃん
などのような特徴を言われていますが、
「言われてみれば、そうかも」
と思いますよね。
しかし、そこに人間の心理トリックが表れているのです。
そこで、今回は血液型占いが当たる根拠と信じる心理、活かし方について紹介します。
血液型占いを信じる心理とは?
血液型占いを信じる心理には次のものが挙げられます。
バーナム効果
占いを信じる人の心理には「バーナム効果」というものがあり、多くの人はこれに気づかずに信じています。
「バーナム効果」とは「誰にでも当てはまることに対して、いかにも自分特有の特徴であるかのように捉える心理傾向」のことを言います。
例えば、A型の人が「A型=神経質」という仮説を知ると「確かに私は神経質だ」と理解しようとします。
しかし、A型の人がそれを知ったからと言って「大雑把ではない」特徴を知ったことにはならないですよね。
「神経質」も「大雑把」も血液型に関係なく、誰でも持ち合わせているということに要注目です。
血液型占いを信じるA型の主婦は家事を思い出す?
家事を一生懸命に行う主婦なら家事のことに関しては神経質ですが、政治ニュースのことに関しては大雑把だったりしますよね。
A型の主婦が血液型占いを信じる場合には家事のことを思い出して「確かに私、神経質だわ」と理解しようとしますが、その際に「政治ニュースについては神経質ではない」ことを度外視するものです。
この場合においては「A型の主婦が血液型占いどおりと感じるのは家事の姿勢に対するもの」ということになります。明らかに違和感がありますよね。
「仕事には神経質になるけど、家庭のことについては疎かになる」というA型男性の場合も同じです。その場合にA型男性が血液型占いを信じるとなると、「仕事に対する神経質ぶり」を思い出して理解しようとするだけです。
つまり、血液型占いの仮説は誰にでも当てはまることをその人特有の特徴であるかのように信じ込ませる性質があるということです。
人間は多重人格を持つ?
血液型占いの仮説が血液型に関係なく誰にでも当てはまるということは、
「人間は多重人格を持つ」
ということを示します。
よく「二重人格はジキルとハイドのように怖い」と言われるものでありますが、人は状況に応じて人格を使い分けているものです。
例えば、美人の女性に対してやさしく接するのに、そうでない女性に対しては冷たく接する男性の方が結構いますよね。
仕事のことでは長時間残業するほど神経質なのに、家計のことではどんぶり勘定だったりする人も結構いらっしゃるはずです。
このようにして人は状況に応じて人格を使い分けているのです。言わば、人格は道具です。一つの人格だけで人生を生き抜くには不便でありますが、その不便さを解消するために人は複数の人格を常に用意しているのです。
予言の自己成就
血液型占いを信じる心理に「予言の自己成就」というものもあります。これは「自分の思ったとおりの現実になる」というものです。
例えば、血液型A型の人が「A型=神経質」という仮説を知ると、信じようとしなくても無意識に信じ込むようになります。
すると、どうなることが予想できますか?
本当にその人が「神経質な人」になってしまいます。
気づけば、準備に必要以上の時間をかけたり、心配性になりがちだったり。
なぜなら、「自分は神経質だから、ああでもないこうでもないと悩むんだよな」と無理に納得しようとして認識を強めるからです。
※なお、「予言の自己成就」については別の記事「引き寄せの法則は効果がないから嘘?本当のやり方を紹介!」でも紹介しております。
血液型占いが当たる根拠とは?
血液型占いが当たる根拠はただ一つ、確率の高さです。
日本にA型とO型の人がどれだけいると思いますか?
それぞれ30%以上います。
このことから何が言えるかと申しますと、
「あなたはA型でしょ?」
「あなたはO型でしょ?」
のいずれかの質問であれば、30%以上の確率、つまり10人に聞くと3~4人くらいは当たるということです。
「A型か?」と聞いて当たった場合に「やっぱりね。あなたは神経質なところがあるから。」と捉えるのはこじつけです。神経質な面があるのはお互い様です。
ちなみに、
「あなたはB型でしょ?」と聞いて当たる確率は約20%、
「あなたはAB型でしょ?」と聞いて当たる確率は約10%
です。作戦としてはA型かO型かのどちらかで聞くと当たりやすいですね。
血液型占いを活かす方法とは?
血液型占いなど当てにならないから使えないかというと、そうでもありません。
例えば、次のように活用できます。
気になる欠点の修正
血液型占いの仮説をあえて自分の欠点として取り扱い、修正することができます。
例えば、A型の人にとって他人から「やっぱりA型なんだ!」と言われても嬉しいものではありません。「あなたは神経質だよね」と言われるのと同然ですから。
そこで、A型の人は「A型=神経質」説の逆転思考をすればいいのです。
「神経質」の基本的な特徴は「不快感ゼロにするまで何かを行い続ける」といったものですよね。
この特徴の反対のことをすればいいのです。
具体的にはどのようなことが考えられるでしょうか?
筆者の考えとしては「基本的に7割稼働」です。神経質な精神状況では10割までやり遂げようとしますが、それを3割ほど緩めるといいのです。
その方針で続けていき、誰かに「O型っぽい人だね」と言われるほどになれば大成功です。
このようにして血液型占いの仮説の逆転思考により、自分の欠点と思える部分を直すことができます。
血液型占いを信じる前に活用してみよう!
ここまで血液型占いが当たる根拠と信じる心理、活かし方について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「あの人はA型だから神経質なんだ」というのは一つの見方に過ぎません。
別の記事でも述べましたが、これは円柱を一つの視点から見て「円に見える」「長方形に見える」と言っているようなものです。
人間は円柱よりも多い面を持っている多面体で、見方を変えれば色々な形に見えます。
「自分はO型だから整理が下手なのかな」と思う人は整理の仕方を考えてみればいいだけです。
血液型占いの仮説の逆転思考で自分の欠点を直すことができますので、是非活用してみてください。